幹事クリタのコーカイ日誌2018

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8月24日 ● 2018全米ドロー発表。

 今年最後のグランドスラム全米オープンテニスのドローが発表されました。相変わらず高い壁として立ちはだかるベテラン勢に挑む若手という近年の構図ですが、むしろベテランが強すぎてベテラン同士の熾烈な戦いの方が見どころかも知れません。

 まず第1シードのナダルは比較的易しいドローになりました。1回戦で大ベテランで同じスペインのフェレールですが、数年前ならともかく今ではナダルの相手にはならないでしょう。3回戦でロシアの22歳ハチャノフと当たるのが最初の関門。とは言え、準々決勝の第5シード・アンダーソンまではナダルが万全なら問題ない相手ばかりです。

 その下の山には第3シードのデルポトロがいます。強い時にはナダルだろうがフェデラーだろうが打ち倒すデルポトロですから後は体調次第。どこかが痛いとあっさり棄権してしまう可能性もあります。デルポトロの山には準々決勝で当たる第8シードのディミトロフがいますが、そのディミトロフは初戦がワウリンカといきなり超ハードモード。さらに3回戦でラオニッチ、4回戦でイズナーと「いじめ」かというくらい大変な山になったので、デルポトロにまでたどり着けるかどうか。この山は準決勝に勝ち上がってナダルと対戦するのが誰か読めません。

 第4シードの若手代表アレクサンダー・ズベレフ。グランドスラム以外では強いのに、グランドスラムだけ極端に弱い男がそろそろ覚醒するかどうか。順当にいけば4回戦で錦織圭に当たります。さらに準々決勝ではグランドスラムに強い第7シードのチリッチが待ち受けています。錦織もチリッチも全米は相性が良い大会だけにズベレフとしては厳しいところでしょう。

 そして第2シードのフェデラーはもっとも厳しいドローになってしまいました。初戦の西岡良仁はともかく、2回戦で大物食いのペール、3回戦で悪童キリオス、4回戦でアジアの若手ホープであるチョン・ヒョンと続きます。特にキリオスが厄介です。そして何と言っても準々決勝で第6シードのジョコビッチ。事実上の決勝戦かも知れない組み合わせが準々決勝になってしまいました。フェデラーには厳しいドローですが、反面まだ疲れが溜まっていない準々決勝で最大の難敵と当たることができるのは良かったのかも知れません。

 錦織目線で見ると2回戦のモンフィス、3回戦のシュワルツマンと癖の強い相手が続き苦労しそうです。4回戦のズベレフが厳しく、準々決勝は因縁のチリッチ、準決勝フェデラーorジョコビッチとなりますから険しい道のりが続きます。今回はズベレフに勝ってベスト8まで進めれば「良くやった」、チリッチに勝って準決勝進出なら「十分」な結果だと言えるでしょう。


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