幹事クリタのコーカイ日誌2018

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8月5日 ● 高校野球は北国で。

 夏の甲子園大会が始まりました。今年は節目の100回大会ということで朝日新聞およびテレビ朝日系列局、さらにNHKはかなり盛り上げを頑張っています。その甲斐あってか注目度もいつも以上に高まっているようです。

 反面、今年は酷暑と豪雨という異常気象の年でもあるので、大会の運営方法に対しても例年以上に厳しい意見が多いようです。昔から過酷な条件の中での大会開催に対して批判は多かったのですが、そのほとんどは投手の酷使問題についてだったと思います。有望な投手が投げ過ぎて故障してしまい、その後の野球人生をダメにすることに対する批判でした。

 しかし今年はそこにとどまらず、猛暑の中でプレーさせることに対する選手、さらには応援している観客の健康について問題視されています。この暑さが続けばいつか死者が出てもおかしくはないからです。そして選手や応援団に死者が出るようなことがあれば大会自体の存続が危ぶまれますから、早急に何らかの対策を取る必要性があるでしょう。

 開催時期は学業との関係上、夏休み期間というのは理解できます。しかし開催場所は甲子園でなければならない理由はありません。単に長年やっているから馴染みがあるというだけで、第1回大会から甲子園球場だったわけでもありませんし、合理的な理由は特にないのです。「聖地」とか「憧れ」という言葉によるイメージだけです。

 まず1つの球場ではなく分散して開催した方が日程的にはるかに楽になります。サッカーW杯のように8ヶ所くらいの球場を使えば余裕です。その上で酷暑の時間を避けて朝早い時間か夕方以降にするか、それともドーム球場を利用するか、もしくは北海道や東北、長野などの涼しい地域で開催すれば良いのです。

 そもそも毎年甲子園で開催しているから大阪をはじめ近畿の学校が圧倒的に有利になるわけで、むしろ地域的なハンデがある北国で開催して少しでもそのハンデを相殺してやることが公平というものです。東北、北海道で分散開催して、準決勝以降は札幌ドームで行うというのが僕の考えです。こういう思い切った発想の転換をせずに、小手先の暑さ対策ばかりしていたら、そのうち行き詰ると思います。なにせまだまだこの先、夏は暑くなるばかりですから。


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