幹事クリタのコーカイ日誌2018

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8月4日 ● 新アンガールズ。

 ボクシング界が大揺れに揺れています。山根明ボクシング連盟会長の傲慢極まる独裁ぶり、悪辣ぶりが一斉に報道されて、マスコミが大喜びです。悪質タックル事件の日大の田中理事長と合わせて「新アンガールズ」と呼ばれているようですが、これだけキャラが濃いとテレビや週刊誌が追いかけるのも当然です。

 今年に入って日大トリオ(田中理事長、内田監督、井上コーチ)、至学館大の谷岡学長と栄監督、相撲協会の貴乃花親方や池坊評議員ら、スポーツ界は皆なかなかな役者ぶりでしたが、今回の山根会長はそれらをも上回る見事なヒールぶりで、しかもテレビに生出演するという豪胆な振る舞いでさらにアピール度を増す働き。まさに無敵の「きもこわ」キャラです。

 こうして見てくると、やはり日本独特の体育会気質というものの弊害の大きさが浮かび上がってきます。厳しい上下関係や閉鎖的で狭いムラ社会、外部の人間を入れず既得権益を頑固に守り、モラルの低下に気づかず、コンプライアンスなんて目の中にも入ってきません。昔から繰り返される無意味なしごき、イジメや暴力もなかなかなくなりません。

 特にコンタクトスポーツや格闘技系でこうした傾向が顕著で、ゆえに不人気となり競技人口が減少し、さらに人数が少なくなって外部の目にも晒されないのでよりタコツボ化していくという悪循環。歯止めがかからなくなっているので、今回のような事件で世間の目に晒されるのは改革への大チャンスです。と言うか、ここで改革できなければアマボクシングの世界はもうダメかも知れません。

 そして今後も似たような事例がどこかの組織で起きる可能性も低くはありません。他山の石として自分たちで内部改革できるような組織なら、そもそもこんなことにはならないでしょうから。まあこの流れに乗って、いま悪辣な独裁者に苦しんでいる団体組織の人はぜひアマボクシング界に倣って告発していった方が良いと思います。


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