幹事クリタのコーカイ日誌2018

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7月21日 ● 御嶽海の初優勝。

 大相撲名古屋場所で千秋楽を待たずに関脇の御嶽海が優勝を決めました。もちろん初優勝です。木曽出身なので名古屋場所はご当地場所ですから、喜びもひとしおでしょう。

 今場所は3横綱が揃って休場した上に、新大関の栃ノ心まで休場してしまいました。残る大関の高安と豪栄道は相変わらずパッとしないので、関脇である御嶽海が優勝したのは番狂わせではなく順当に近いと言えなくもありませんが、それだけ休場者が出たこと自体が異例ですから、やはり意外な結末ではあります。

 御嶽海は学生時代に学生横綱とアマ横綱の2冠を達成して角界入りしたエリートですし、これまでも順調に出世を重ねてきました。昨年春場所に新小結になって以降、三役の地位を1年以上守り続けています。そして運に恵まれたとはいえ初優勝。先場所9勝、今場所もここまで13勝ですから、来場所11勝以上なら大関昇進の目もあります。

 御嶽海のよさはスピードと安定感です。突き押し相撲ですがパワーよりも速さで勝負するタイプ。そして足腰がしっかりしているので簡単に叩きを食わないところが長所です。栃ノ心と違ってモンゴル横綱勢にもそれなりに健闘してきていますし、なにより年齢がまだ25歳。今後の大相撲を背負っていく一人です。

 同世代には逸ノ城、正代、阿炎、輝、大翔丸、大栄翔、千代翔馬、豊山、朝乃山、北勝富士ら多士済々、世代交代を虎視眈々と狙っています。この世代がもう30歳を超えた上位陣を倒さなければならない時期です。今場所の御嶽海の優勝がその契機となるかも知れません。


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