幹事クリタのコーカイ日誌2018

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7月13日 ● なぜ江川がいないのか。

 今年の夏の高校野球は100回の記念大会です。記念大会イベントのひとつとして、夏の甲子園で活躍した元球児による「甲子園レジェンド始球式」を、試合のある全日程で行うそうです。すでにそのメンバーも発表されていて、開幕日は松井秀喜(星稜)。以下、石井毅(箕島)、定岡正二(鹿児島実)、牛島和彦(浪商)、平松政次(岡山商)、谷繁元信(江の川)、水野雄仁(池田)、本間篤史(駒大苫小牧)、坂本佳一(東邦)、中西清起(高知商)、安仁屋宗八(沖縄)、坂東英二(徳島商)、金村義明(報徳学園)、中西太(高松一)、桑田真澄(PL学園)、佐々木主浩(東北)、太田幸司(三沢)、井上明(松山商)となっています。

 地域の分散もある程度は考えているのでしょうが、高校野球ファンとしては概ね納得の人選です。もちろんこれ以外にも相応しいレジェンドはいますが、現役選手である清宮幸太郎(早稲田実)、大谷翔平(花巻東)、斎藤佑樹(早稲田実)、田中将大(駒大苫小牧)、ダルビッシュ有(東北)、松坂大輔(横浜)、イチロー(愛工大名電)あたりが無理なのはわかります。工藤公康(名古屋電気)は監督、荒木大輔(早稲田実)はコーチとして現役ですから同様。本間が選ばれたのは斎藤と田中が出られない代打ということでしょう。清原和博(PL学園)は事件がなければ桑田とセットで出た可能性が高かったと思います。

 そういう理由が思い浮かばないレジェンドで今回始球式に出ない大物のひとりが王貞治(早稲田実)です。春の選抜では優勝投手、夏は優勝こそしていませんが2度出場しています。王の知名度や人気、実績を考えるとオフォーはしたけれども年齢的な問題、体力的な問題で断られたということなのでしょうか?また原辰徳(東海大相模)もなぜ出ないのかわかりません。あれだけ甲子園を沸かせたスターだった原が出ないのは残念です。原の代わりが定岡なのかなと思ってしまいます。

 そしてなぜ出ない、というナンバー1は何と言っても江川卓(作新学院)です。未だに高校野球史上ナンバー1投手と言えば江川でしょう。松坂もダルもマーくんも凄かったですが、江川を超える衝撃はありませんでした。甲子園の常連校が江川の投球をファウルしただけで「当たった」と観客がどよめいたものです。松坂の横浜もマーくんの駒大苫小牧もチーム力は充実していて、2人がいなくても優勝候補の一角でしたが、当時の作新学院は江川抜きでは栃木代表もとても無理という弱小校。江川がとにかくゼロに抑えて1点差で勝つチームでした。

 そんなチームでしたから甲子園で優勝はできませんでしたが、高校野球界最大のスーパースターであったことは確かです。江川が出るなら松井の代わりに開幕日の始球式に相応しいと思います。江川が出ない理由はわかりませんが、オフォーは確実にしていることでしょう。それを断るのも江川らしいといえばらしいですが。


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