幹事クリタのコーカイ日誌2018 |
7月14日 ● 激闘×2のウィンブルドン。 今年のウィンブルドンの主役はフェデラーでもなくナダルでもジョコビッチでもなく、ケビン・アンダーソンかも知れません。決勝の前に言ってしまうのは気が早すぎますが、それにしても準決勝のジョン・イズナーとの激闘はテニス史に残る一戦でした。 と言っても、僕は実は全てを見ていません。なにせ6時間半のマラソンマッチ、7-6(6) 、6-7(5)、6-7(9)、6-4、26-24です。イズナーがニコラ・マウと繰り広げた2010年の11時間を超える激闘に次ぐ史上2番目の長さ。とても最後までは見ていられませんでした。ただ寝て起きたらまだやっていた、というだけです。 アンダーソンもイズナーも30歳を超えたベテラン選手。ともにビッグサーバーですが、だからと言って20世紀のサーブだけの選手ではありません。ボレーもストロークも器用にこなします。サンプラスやアガシの時代だったらナンバー1争いもしていたでしょうが、今はフェデラーやジョコビッチのように全ての技術をパーフェクトにマスターしている「神々の時代」なのが不運でした。 アンダーソンは準々決勝でその神の中の神であるフェデラー相手に2セットダウンから大逆転勝利を収めました。このときもファイナルセットは13-11でした。これだけでもすごいのに、準決勝でまたこんなロングマッチをこなして、果たして中一日の決勝でどれだけ体力が回復するのか不安です。 もっとも対戦相手のジョコビッチも準決勝のナダル戦は5時間14分の大激戦でした。6-4、3-6、7-6(9)、3-6、10-8。もちろんアンダーソンよりは短い試合ではありましたが、相手がナダルだっただけに精神的な疲労度の高さまで含めればこちらも負けてはいないでしょう。しかもジョコビッチはアンダーソンの試合が長引いたために2日がかりの試合になってしまって回復する時間が短いのです。 オール30代のベスト4が激闘を繰り広げて勝ち上がった決勝戦。疲労からの回復度合いも試合展開を大きく左右しそうです。 |