幹事クリタのコーカイ日誌2018

[ 前日翌日最新今月 ]

7月3日 ● 丑三つ時の熱狂。

 ベルギー戦。日本時間午前3時キックオフにも関わらず、本当に多くの人がテレビ中継を見ていたようです。関東地区の平均視聴率30.8%、瞬間最高視聴率42.6%。関西、名古屋と地方にいくほど視聴率が下がるのですが、とは言え名古屋でも平均27.3%、最高37.3%ですから十分すぎるほど高い数字です。

 後半立ち上がりに日本が原口と乾のゴールで2点を先制したことで、見ている誰もが寝ることができなくなりました。1点ならともかく2点入れたのですから、これならいけるのではないかと期待しました。2点差のまま時間を費やしていければベルギーの焦りは増すし、前がかりになった隙をつけば決定的な3点目も入るかもと思いました。逆に1点を返されたらベルギーの勢いは止められなくなるから、とにかく点をやらないことが大事でした。

 ところがベルギーに幸運な1点が入ります。単にヘディングをしただけでゴールを狙ったわけでもないボールが日本のゴールに吸い込まれたのです。この1点は川島のミスではありますが、それにしても日本に運がない、そして試合の流れを変えるような痛い1点となりました。

 後は自信を取り戻したベルギーの怒涛の攻撃を日本が止めることができませんでした。同点ゴールはパワーで、アディショナルタイムの逆転ゴールはスピードで、ともにベルギーの強さと日本の弱点を見せつけられました。未明の熱狂は悲鳴とともに潮が引くように消えていきました。

 今大会を振り返って日本選手の技術とチームとしての連動性、そして勤勉さは世界に誇る強みであることが改めてわかりました。逆にベルギー戦で示されたように「個」の力ではまだまだ欧州にも南米にも及ばないこともはっきりしました。世界の強豪と戦うにはハリルホジッチが示した縦へのスピードと「決闘」で負けない強さがやはり必要でした。

 4年後のカタール大会に向けて日本代表は大きく変わるだろうと思います。本田や長谷部、長友、岡崎、川島といったベテラン勢は代表から退き、若手に世代交代して新しいチームを作り上げていくことでしょう。問題は誰が監督をやるかです。協会がまた迷走を繰り返さないことを願うばかりです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」