幹事クリタのコーカイ日誌2018

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6月3日 ● 錦織のクレーシーズン終了。

 全仏4回戦。錦織圭は世界8位のティエムに2-6、0-6、7-5、4-6で敗れました。これで全仏までのクレーシーズンが終了し、次はウィンブルドンに向けての短い芝のシーズンに入ることになります。

 今日の敗戦はスコアだけ見れば結構手ひどくやられたように感じますが、実際には1セット目、2セット目は錦織が本調子でなかったし、なによりティエムが良すぎました。3セット目以降は錦織も本来のテニスを取り戻したので、互角の戦いとなりましたが、さすがにクレーを得意とするティエムに2セットを先行されると逆転は厳しかったと思います。

 錦織は右手首の故障のため昨年後半から長期欠場し、今年1月から少しずつ復帰を目指してきました。得意の3月のハードコートシーズンでもまだまだという感じでしたが、4月からのクレーシーズンでようやく本来の錦織のテニスが戻ってきたようです。モンテカルロでチリッチ、ズベレフを倒してナダルに負けたものの準優勝。マドリードは初戦負けでしたが相手はジョコビッチでしたし、ローマはディミトロフを撃破しやはりジョコビッチに敗退。そして全仏では苦手のペールも破りました。勝った相手、負けた相手を見ると、十分にトップ10のテニスをしたと思います。

 ここまで復調してくれば今年後半は期待できます。ウィンブルドンは元来苦手なので多くは期待していませんが、できたらまだベスト8に進んでいないだけに、そこまではいって欲しいところ。その後の北米でのハードコートシーズンから秋のインドアシーズンは過去に好成績を残した大会が続きます。昨年は全米を前に長期欠場を決めただけに、今年後半は出れば出るだけポイントも稼げますから、ランキングも一気に上げていける可能性が十分にあります。

 錦織が休んでいる間に男子テニス界の勢力図はかなり大きく変化して、今は若手がどんどん上位に躍進してきています。錦織は中堅からベテランに近い存在になってきていますが、まだまだ老け込む年齢ではないだけに、ここから逆襲を期待したいと思います。


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