社会人にとって趣味のために割ける時間というのは限りがあります。いくら僕がお気楽そうなサラリーマンと言っても、やはり毎日会社に行っていますから、そうそう自由気ままに趣味を楽しんではいられません。しかも映画鑑賞とかゲームとか読書とかならともかく、テニスも音楽演奏も「練習」が必要です。いくら時間があっても足りないのです。

　特に時間が足りないなぁと思うのはサックスとピアノです。ある程度できるようになっているテニスに比べて、まだ中級者の入口程度のサックスや、初級者レベルに過ぎないピアノは練習しないと話になりません。逆に言えば、テニスに比べて練習したらしただけ上達はしていきます。

　ところがサックスが吹けるのは休日の昼間くらい。それも１日30分程度ですから週で１時間そこそこ。ピアノはもう少し練習時間が取れますが、それでも週に２〜３時間です。この程度の練習時間ではなかなか上達しないのも無理ありません。このせめて倍、できたら３倍くらいは練習したいのですが、会社員である限りは難しいと思います。

　仕方ないので、楽器に触れない時間でも脳内トレーニングを繰り返しています。通勤の地下鉄の中、ウォーキング中、お風呂に入っている時などは絶好の練習時間です。地下鉄などでは周りに怪しまれないように気をつけながら、繰り返し頭の中で曲を演奏しています。楽譜を覚えるのは比較的得意な方なので、覚えてしまえば後は何とかなります。

　ただ曲のイメトレはできますが、実際に指を動かしているわけではないので、結局一番ダメなのが指になってしまいます。こればかりは絶対的な練習時間不足。やっぱり早く定年して隠居生活するしかありません。