幹事クリタのコーカイ日誌2018

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5月10日 ● 目指せIT社長でいいのか?

 ここのところスキャンダルというのは異性問題ばかりという感があります。ベッキーの「ゲス不倫」からずっと不倫が世の中の話題をさらい、そこから今度は「#Mee to」で、さらに政治家や官僚のセクハラ問題連発、そして山口達也の強制わいせつ。「昔ならこんなことで大騒ぎしなかったのに」「いつからそんな清潔好きになったんだ」などと年配者が言い、それがまた「古い」「時代遅れ」などと物議を醸すという展開です。

 時代が変わり、これまで差別され我慢させられていた女性の主張が認められるようになってきたからこそ、こうした異性間のトラブルもより大きく取り上げられるようになったわけですし、昔なら見逃されてきた(女性側からすると泣き寝入りしてきた)事案も今では命取りになるわけです。そういう意味ではさすが21世紀、昭和の頃とは随分と変わってきたなぁと、ジェンダー的には素晴らしいことだと思いますが、反面「あまり変わらないなぁ」と感じることもあります。

 剛力彩芽との交際が発覚した前澤友作社長が、石原さとみと前田裕二社長の交際報道に対して「みんなも目指せIT社長!!」とツイートしてネットで話題になっています。どちらも売れっ子女優とIT社長の組み合わせということで、昔なら女優と結婚するのは同じ芸能人か業界人、スポーツ選手と相場が決まっていましたが、それが今ではIT社長に変わったわけです。

 しかし、それは「今どき」の職業に変わっただけ。結局前澤社長が言っているのも「金を稼いだら美人と結婚できるぞ」という「ありがち」な話に何も変わりはありません。金持ちの男と美女が結ばれるというのは大昔から一緒なのです。いくら時代が変わっても男の価値は経済力、女の価値は容姿だということで、ジェンダー的にはそこんところはどうなんだとなります。

 最近ではミスコンを中止するなんて当然で、F1がレースクィーンを廃止するとか、ツール・ド・フランス表彰台での美女のキスをやめるだとか、女性の「美しさ」も商品化しているとして糾弾される傾向が強まっています。そんな中で女優とIT社長が交際して、それを抜け抜けと当の本人が「金があるから付き合えるんだぞ」と自慢するというのは、かなり時代からずれた感じもしますが、それがまた未だに現実であることも確かなわけで、世の中は理屈通りにはいかないなぁと思います。

 もちろん金持ちにあまり興味がない女性も、ルックスに拘らない男性もいます。僕も女性は見た目よりも中身だと当然のごとく思っていますしね(棒)。


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