幹事クリタのコーカイ日誌2018

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5月8日 ● 明暗を分けたダニエルと錦織。

 先週のイスタンブールの大会でダニエル太郎がATPツアー初優勝を決めました。日本男子選手のツアー優勝は松岡修造、錦織圭、杉田祐一に次いで4人目。そのうち3人が現役というところに日本男子の躍進ぶりが象徴されています。ノーシードから勝ち上がったダニエルはこれでランキングも自己最高の82位まで上げました。全仏オープンでも本戦にストレートインできそうです。

 そして今週開幕したマドリードのマスターズ1000大会。錦織は1回戦でジョコビッチと当たる不運なドローで、この試合を5-7、4-6のストレート負けしてしまいました。モンテカルロで準優勝と復調してきた錦織と、ここのところ故障明けで1回戦負けが続いている不調のジョコビッチ。過去に10連敗中と相性が悪いジョコビッチにも今回は勝てるのではないかと期待したのですが、なかなか思うようにはいきません。

 ジョコビッチからすれば、不調に苦しむ中で錦織という強敵に勝てたというのは大きな自信になることでしょう。逆に錦織にしてみれば、過去にも好成績を残してきたマドリードでの初戦敗退というのは、まだまだ完全復活には遠いという印象になってしまいました。ただ試合内容自体はほぼ互角で、わずかなショットの精度とゲーム展開の差での敗退だっただけに、全仏に向けて調整を続けていってほしいところです。

 それにしても錦織はグランドスラム制覇どころかマスターズ1000大会での優勝もなかなか手が届きません。もちろんまだまだチャンスはいくらでもありますし、4強も以前に比べればかなり衰えてきて男子も戦国時代に入ってきたのですが、それでもモンテカルロでナダルに、今回はジョコビッチに行く手を阻まれてしまいました。このままでは4強時代の最大の被害者になってしまうかも。


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