幹事クリタのコーカイ日誌2018

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5月7日 ● ジャニーズ事務所のリスク管理。

 TOKIOの山口達也がジャニーズ事務所を退所となりました。形の上では本人が辞職を願い出たことになっていますが、最初の記者会見での彼の発言を聞く限りは、これはクビでしょう。なにせ本人はTOKIOに戻るつもりでいたのですから。

 そもそもやらかしたこと自体がクビに相当する事案でした。ところが事務所は「無期限謹慎」という、そのうちほとぼりが冷めたら復帰させるつもりなんだろう、と受け取れるような処分にしたのが失敗のその1でした。メリー副社長のお気に入りであるTOKIOだけに甘くなったと思われます。

 次に山口に単独で記者会見をさせて「またTOKIOとしてやっていけたら」とか「今は飲まない」とか、脇の甘い失言をしてしまったことが失敗その2でした。前にも書いたように、事務所の幹部が会見に同席して、ああいう失言をさせないように注意を払わなければならなかったと思います。

 結局世間の反応は予想を超えて厳しく、恐らくスポンサーサイドからも厳しい声が届いたのでしょう。TOKIOが出演しているスポンサーが撤退しないためには山口を辞めさせざるを得ない状況に陥りました。最初にさっさとクビにして事態の早期収拾を図れば良かったのに、なまじ山口可愛さで甘い対処をしてしまったがために、無駄に騒動を長引かせてしまいTOKIOのイメージダウンを大きくしてしまいました。

 SMAPの時でもそうでしたが、どうもジャニーズ事務所はリスク管理が下手です。これまでは力関係を利用してマスコミを押さえつけておけば何とかなったのでしょうが、いまや世論はネットが作り上げてしまいます。ネットに対して頑なに拒絶するばかりだったジャニーズ事務所の姿勢がここにきてリスクを増大させてしまったということなのかも知れません。


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