幹事クリタのコーカイ日誌2018

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4月24日 ● 下ネタはセクハラの始まり。

 中年のオジサンは未だに酒席では「下ネタ」を言っておけば受けるという呪縛から抜け出していないのが、福田財務事務次官のセクハラ事件で露呈したわけですが、そう言えば僕自身、すっかり下ネタって言わなくなったなぁと改めて感じます。

 もちろん今はダイエットのために酒席自体から遠ざかっているということもありますが、それだけではなく、やはり下ネタを言えばすぐに「セクハラ」だと誰かが突っ込むというパターンができあがりつつありますし、下手などぎつい下ネタに対しては、自分も含めて周囲の耐性がどんどん低くなっていて、もう下ネタ言っても引かれるばかりであまり受けなくなってきているからです。

 むろん、こういう感覚はその人が属するコミュニティによってかなり温度差があります。未だに昭和の場末の飲み屋のオヤジかよ、というくらい下ネタ全開という人たちもいれば、園遊会での会話ですかというくらい取り澄ましたやり取りばかりの人たちもいることでしょう。僕の基準では、喫煙率が高いコミュニティは下ネタのゲス度も高いという感じはします。相関関係を調査したわけではないですが、多分あながち間違ってはいないのではないかと思います。

 単なるジョークとしての下ネタとセクハラは本来は分別できるはずですが、従兄弟くらいの近い血縁関係にあることも確かで、嘘つきは泥棒の始まり、下ネタはセクハラの第一歩でしょう。TPOをわきまえて慎めるものなら慎んだ方がいまどき無難です。昭和は遠くになりにけり、時代はもうすっかり変わっているのです。なにせ来年昭和どころか平成も終わるのですから。

 もうひとつ言えば、下ネタばかり言っているオヤジだからこそハニートラップにも引っかかりやすいというか、狙われやすいと思います。なにもスパイから情報を取られるばかりがハニトラではなく、生保の営業の綺麗なお姉さんにうまうまと契約させられるのも、怪しい投資話に乗せられてしまうのも、ハニトラの一種です。

 福田次官だって日頃から下ネタばかり言っているから「女好き」だと思われて、マスコミも女性記者をあてがうわけで、その結果としてセクハラ次官として辞任するという限りなく情けない結末を迎えてしまいました。完全に自業自得です。そして未だに福田次官を庇うような発言をする麻生財務相をはじめ自民党のジジイどもは福田次官と同罪だと思いますし、部下にセクハラ覚悟で取材をさせていたテレビ朝日を筆頭とするマスコミ各社のパワハラ、モラハラの酷さも麻生太郎と大差ありません。揃いも揃って感覚が鈍すぎます。

 同世代の福田次官の醜態をもって他山の石として、僕は今後も清く正しく美しく生きていこうと改めて心に誓いました。痴漢冤罪と同じくらいに、予期せぬところからセクハラと訴えられるのも怖いですからね。セクハラが自分の意図とは関係なく、相手の女性の捉え方次第である以上、「李下に冠をたださず」の姿勢が大事です。


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