幹事クリタのコーカイ日誌2018

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4月22日 ● 錦織復活の準優勝。

 モンテカルロでのマスターズ大会で錦織が準優勝しました。右手首の故障から長らくトップレベルでの戦いができなかった錦織ですが、ようやく本来いるべき場所に戻ってきたという感じです。

 本来得意なはずの北米でのハードコートシーズンも不本意な結果で終わり、なかなか復活は難しいのかと思われたのですが、クレーコートでかつての錦織らしさが戻ってきました。錦織はクレーは好きではないですが、かといって苦手でもなく結果をこれまでも残してきました。クレーでは錦織の前に立ちふさがるパワー系の選手の威力が削がれるので好成績が残せるのでしょう。

 今大会では準々決勝でチリッチ、準決勝ではズベレフと、長身でパワーがあるトップ5の選手を連続で撃破することができましたが、もしこれがハードコートだったら、ここまで粘り強く戦えたかどうか。小柄で俊敏な錦織だからこそクレーでその良さを発揮できているのではないかと思います。

 反面、長い試合になるクレーでは錦織のスタミナがどんどん削られていくというデメリットもあります。決勝のナダル戦では完全に錦織の体力が限界に来ていました。もちろんナダルの庭であるモンテカルロですから、万全であってもなかなか勝機を見出すのは簡単ではありませんが、決勝はもうどうしようもなかったかなという印象でした。

 マスターズ大会の制覇はまたも果たせなかったものの、世界のテニスファンに向けて「錦織復活」を強くアピールすることができました。大会前には36位だったランキングを全仏でシード入りできる16位以内まで戻さなければなりませんが、今大会で稼いだ600ポイントは大きいです。あとは体のケアだけ。もう中堅からベテランの領域に入りつつある年齢ですからね。


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