幹事クリタのコーカイ日誌2018

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3月7日 ● 南北会談と日本はずし。

 朝鮮半島で南北会談が進み、北朝鮮の本心がまだわからないにも関わらずトランプ大統領は北朝鮮との対話路線を褒めはじめました。トランプとしては北朝鮮がアメリカ本土への攻撃オプションさえ取りやめてくれたらOKで、その成果で中間選挙を勝てると思っている節があります。

 これに一番困るのは当然日本の安倍政権です。これまでアメリカのポチのように北朝鮮に対して強い態度を示してきたのに、いきなり親分が頭越しに北朝鮮と手を結んでしまったら立場がありません。アメリカと北朝鮮、そして韓国が接近することで、日本は梯子を外されて外交的に孤立することになります。

 その時に日本の取りうる立場としては、またまたアメリカの後追いをして、今さらながら南北朝鮮と仲良くしよう下手に出るのか、もしくは中国と手を組むかですが、恐らく中国と手を組むにも安全保障の部分では限界がありますから、もう一方の手でアメリカとしっかり握り合うしかないので、これまでの韓国のような二股外交を日本は強いられてしまいます。

 かと言って、アメリカ追従をしても、手の平を返したトランプは日本のことなどほとんど考えてくれないし、日本の足元を見て韓国はまたここぞとばかりに反日姿勢むき出しで無茶な要求をしてくることでしょう。下手を打つと日韓合意が反故にされることも呑まざるを得なくなるかも知れません。

 なんともかんとも「詰んでる」状態に追い込まれてしまう前に打開策を見出さないとなりません。まだトランプが金正恩と対話すると決まったわけではないのですから、政府は全力を挙げて外交にリソースを注ぐべきです。そりゃ森友問題も重要かも知れませんが、事の重大さから言えば国防に関わることだけにレベルが違います。与野党ともさっさと話を先に進めるように努力してほしいです。


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