幹事クリタのコーカイ日誌2018

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2月16日 ● 羽生復活。

 羽生結弦のSPの演技は見事でした。2ヶ月怪我で滑ることができず、練習を再開してわずか1ヶ月ほどで臨んだ本番だけに、果たしてどこまでできるのかと誰もが固唾を飲んで見守っていましたが、全ての不安を吹き飛ばすような完璧な演技。と言うか、完璧という言葉では表しきれない気迫がこもっていました。4年前のソチ五輪の浅田真央のフリーの演技と並び称されても良いくらいの感動がありました。

 羽生の直後に滑ったネイサン・チェンがジャンプをことごとく失敗してしまいましたが、あれは羽生の演技の「圧」が強すぎて、気圧されてしまったようでした。本来の実力を発揮できなかったのは可哀想でした。宇野昌磨は間に2人入ったことで羽生の圧から少し逃れることができました。それでもかなり不安定なジャンプで、辛うじて堪えたという印象。あそこで踏みとどまった宇野の気持ちの強さは素晴らしいと思いました。

 SPは羽生、フェルナンデス、宇野、金の順番で4人が100点を超えてきました。ハビエル・フェルナンデスと羽生は約4点差ですが、羽生の有利は動きません。ジャンプの質が違います。ただフェルナンデスはベテランらしい安定感が持ち味で、SPでも失敗しそうな感じがまったくありませんでした。羽生にもし怪我の影響が出てミスが続いたらわからなくなりそうです。勝負に絶対はありません。

 そして宇野もメダル獲得が濃厚ですが、できたら約3点差のフェルナンデスを抜いて羽生とのワンツーを決めてほしいところです。明日のフリーが本当に楽しみになってきました。


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