幹事クリタのコーカイ日誌2018

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1月28日 ● フェデラーV20。

 全豪オープンテニス男子シングルス決勝はディフェンディングチャンピオンで第2シードのフェデラーが、第6シードのチリッチをフルセットの激闘の末に破り連覇を達成しました。これでフェデラーは全豪通算6回目の優勝になりジョコビッチと並ぶ最多タイ(オープン化以降)、そしてグランドスラム通算20個目のタイトルで自己の持つ記録をまた更新しました。

 決勝戦の立ち上がり、フェデラーは最高のプレーを見せて瞬く間に1セット目を奪取しました。この時点ではこの試合もストレートであっさりフェデラーが優勝を決めるんだろうと思って見ていましたが、2セット目に入ってチリッチが立ち直り、ここからは互角の勝負になりました。流れが両選手の間を行ったり来たりする展開で、ファイナルセットの途中までどちらに勝利が転がり込むかわかりませんでした。特に4セット目はチリッチのテニスが素晴らしく、フェデラーはサービス以外にポイントを取れないほどに追い込まれていました。

 しかしそこはさすがにフェデラーでした。苦しい展開の中からも活路を見出し、チリッチのわずかな隙を突いてリードを広げていきました。ファイナルセットはやはりチリッチとの経験の差が出たように思えました。36歳でのグランドスラム制覇はローズウォールのもつ37歳に次ぐ年長記録ですが、フェデラーならそれも今後塗り替えそうな気配が濃厚です。

 昨日の女子シングルスでは29歳のランキング2位、ウォズニアッキが初優勝。グランドスラムで初めてのタイトルを獲得しました。ウォズニアッキは20歳でランキング1位になりましたが、どうしてもグランドスラムで勝てずに長年苦しんできました。このまま無冠で終わるかと思われましたが、絶対王者がいないこの時代に再び調子を上げてきての初戴冠。そしてこれでランキング1位に返り咲きます。

 フェデラーを筆頭に男子もそうですが、女子も選手寿命が延びてベテラン選手の活躍が目立ちます。フレッシュな若手の躍進も楽しみですが、長年見続けてきた馴染み深い選手たちがいつまでも元気で頑張っている姿も、自分自身の励みになるので、これからもベテランたちの奮闘を期待したいと思います。


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