幹事クリタのコーカイ日誌2018

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1月26日 ● フェデラー1強時代に逆戻り。

 ノーシードが2人も準決勝に勝ち上がって驚いた全豪ですが、決勝戦の組み合わせは順当にフェデラーとチリッチの対戦となりました。過去にこの2人は8勝1敗とフェデラーが圧倒しています。相性からしてもフェデラー絶対有利なんですが、チリッチの唯一の1勝はあの錦織を決勝で倒した全米の時の準決勝ですから、大一番でチリッチがまた覚醒しないとは限りません。それほどチリッチも勢いに乗っています。

 ただフェデラーは今大会めちゃくちゃ安定しています。苦しんだのは準々決勝のベルディヒ戦の1セット目くらいで、あとは余裕の勝利を積み重ねてきています。もちろんここまで全て1セットも落としていないストレート勝利。まあラオニッチ、デルポトロ、ゴファン、ジョコビッチといった本来なら対戦するはずの強敵たちが全てフェデラー戦を前に敗退していったという幸運もありましたが、それも含めて今大会のフェデラーの強さではないかと思えてきます。

 準決勝もチョン・ヒョンのリタイアによって短いプレー時間で済みましたから、疲れもそれほど溜まっていないでしょう。そうじゃなくてもスーパースターのフェデラーはナイトマッチに組まれるので、猛暑のメルボルンの強烈な日差しに焼かれることもありませんでしたし、チリッチよりはるかに疲労度は低いのではないかと思います。予想をすれば8:2でフェデラー有利というところでしょうか。

 もしフェデラーが優勝すれば通算20度めのグランドスラム制覇。まだランキング1位の座こそナダルから奪うことはできませんが、もはや状況はフェデラー1強です。昨年フェデラーとナダルの2強時代に戻って時計が10年巻き戻されましたが、フェデラー1強となるとさらに3年ほど時間を遡ってしまいます。さすがに年齢的に大会が続くと厳しくなりますが、体調を整えることさえできれば未だに一番強い36歳なんて、もはやレジェンドというよりも人間離れしています。

 今年はいくつグランドスラムを取るのか、そして1位返り咲きはあるのか、フェデラーの活躍が楽しみです。


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