幹事クリタのコーカイ日誌2018

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1月11日 ● 全豪ドロー発表。

 いよいよ2018年最初のグランドスラム全豪オープンが始まります。残念ながら錦織圭は欠場ですが、今年のテニス界を占う大会となりますので注目です。特に男子の場合は4強を筆頭とする30代の選手たちの覇権がいよいよ崩れて20代前半の次世代と世代交代するかどうか、本格的な世代抗争の1年となりそうです。

 もっとも昨年もそう思われていましたが、フェデラーとナダルという2人のレジェンドが奇跡的な復活を遂げて世代交代を阻みました。果たして今年はどうなることでしょうか?発表された全豪男子シングルスのドローを元に展望していきたいと思います。

 第1シードにはもちろんランキング1位のナダルが入りました。4回戦でイズナーと当たります。一発があるだけではなく最近は安定してきて怖い相手です。準々決勝もチリッチと強敵。ただしナダルとしては戦い慣れたベテラン中堅相手ならむしろ伸び盛りの若手よりも戦いやすくて良いのかも知れません。

 第3シードのディミトロフの山にはそうした若手の1人である20歳のルブレフが入り3回戦で当たります。さらにその次の4回戦に当たりそうなのが若手とは言えなくなってきたキリオス、もしくは18歳のシャポバロフです。この山にはベテランのツォンガもいて大混戦です。そしてもう一方はソックとケビンアンダーソンがシード順位は高いですが、日本期待の若手西岡良仁もいます。怪我からようやく復帰してきた西岡の初戦はドイツのベテラン、第27シードのコールシュライバー。若手旋風の波に乗ってほしいところです。

 ボトムハーフは第2シードに昨年王者のフェデラー。こちらは4回戦に故障でランキングを落として第22シードになっている実力者ラオニッチが出てきたら厄介です。さらに勝ち上がって準々決勝になると、デルポトロ、ベルディヒのベテラン勢か、ゴファン、カチャノフの若手かという混戦模様。フェデラーと言えどもかなり苦しいドローです。

 ボトムハーフのもう一方の山は若手のトップランナーで第4シードのアレクサンダー・ズベレフが引っ張ります。まだ20歳ながらすでにトップの仲間入りを果たしていて、今回も優勝候補の一角。3回戦ではもしかしたら兄のミーシャ・ズベレフとの兄弟対決が実現するかも知れません。ただミーシャの初戦はアジア若手期待のチョン・ヒョン21歳。こちらが出てきても面白くなりそうです。

 さらにズベレフは4回戦で第14シードのジョコビッチと当たります。ジョコビッチがここまでランキングを落としてくると、巻き込まれるシード選手にとっては災難でしかありません。2回戦でモンフィスがジョコビッチと当たることになります。そしてズベレフもしくはジョコビッチは準々決勝で第5シードのティエムと当たることになりますが、ティエムの山にはこれまたランキングを落としている第9シードのワウリンカがいます。もう大変な山です。

 若手筆頭のズベレフにとってはマンガみたいな展開です。4回戦ジョコビッチ、準々決勝ワウリンカ、準決勝フェデラー、決勝ナダルとレジェンドたちとの戦いを毎回勝ち上がっていかなければなりません。これをクリアできたら完全に世代交代ですが、ちょっと厳しいかも。僕の予想は本命ナダル、対抗フェデラーと無難なところで、穴としてはドロー的に恵まれたキリオスもしくはディミトロフというところでしょうか。


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