幹事クリタのコーカイ日誌2017

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12月30日 ● レコード大賞は乃木坂46。

 今年で59回目を迎えるレコード大賞。僕が子どもの頃は大晦日の一大イベントとして権威も人気もありましたが、最近は世間の関心も低く、話題になると言えば「1億円でエグザイルが大賞を買った」とか「バーニング周防郁雄社長が決めている」とかドス黒い話ばかり。そりゃ関心もなくなります。

 ただあまりにも黒過ぎるイメージになってしまったために、逆に公正に選ぶのではないかという期待もありました。普通の感覚なら、これだけマイナスプロモーションが行き渡れば存続に関わりますから自浄作用が働くでしょう。ところが優秀作品賞10作を見たら、相変わらずゴリ押しと言われるAAAや三浦大知、さらに氷川きよし、三山ひろしの演歌勢が入ってきています。エグザイル系がいなくなっただけでした。

 そんな中、AKB48、乃木坂46、欅坂46のAKB系が3組入ってきました。特に今年はAKB48よりも乃木坂と欅坂の「坂道」が強かったので、入ってくるのは不思議ではありませんが、事前の週刊誌報道では「今年は乃木坂で決まり」と早くから言われていました。確かに今年の乃木坂の人気ぶりは目を見張るものがありました。メンバーの写真集は売れまくり、CMも次々と決まりました。特にマウスコンピューターのCMは出色だったと思います。

 ただ問題は肝心の楽曲が相変わらずパッとしなかったことです。オリコンの枚数だけはミリオンに達していましたが、それはAKBと同じで握手で稼いだ部分が大きいので、実際に楽曲が人々に知られて親しまれたかと考えると、そうでもありません。むしろ今年は妹分の欅坂の「不協和音」の方が話題になりました。乃木坂の「インフルエンサー」と比較したら「不協和音」の方が楽曲のインパクトも話題性も上だったと思います。

 ところがここで不思議なことが起きました。欅坂のノミネート曲がいきなり「不協和音」から新曲の「風に吹かれても」に変更になったのです。理由はセンター平手の「体調」。意味がわかりません。そもそもレコード大賞は楽曲が対象であってアーティストが対象ではないはずです。楽曲を外すならアーティストごと外すべきでしょう。

 この一件があって「あ、本当にこれは乃木坂で決まっているんだな」と思いました。今日の放送を生で見ていたのは、それを確認したかったからですが、あっさりと乃木坂が大賞を獲得しました。週刊誌報道通りの結果でした。AKBグループ好きの僕ですら「なんだかなぁ」と感じるのですから、恐らく世間は「また出来レースか」と呆れたことでしょう。

 ちなみにこの10年の大賞は2008年から2010年まで3年連続でエグザイル、2011年・2012年がAKB48、2013年〜2015年までエグザイルと三代目JSB、去年が西野カナで今年が乃木坂46です。エグザイル系が10年で6回、AKB系が3回です。僕には2011年の「フライングゲット」以外は大賞に相応しいとは思えません。

 来年60回目のレコード大賞。ここでいったん区切りをつけた方が良いんじゃないでしょうかね。


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