幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月29日 ● 日馬富士の引退。

 予想通り日馬富士は引退をしました。これはもうそうするしか道はなかったでしょう。引退勧告をされたり解雇されるよりは、先に引退をしてしまえば傷は少し浅く済みます。日馬富士は横綱としてはよく頑張っていたし、これまで朝青竜や白鵬のように荒ぶることもなく立派に勤め上げてきました。今回のことで温厚そうな日馬富士にも「別の顔」があることがわかってしまいましたが、これまでの功績を考えれば自ら身を引いたことは良かったと思います。もちろん、刑事事件の被疑者として今後どういう処罰を受けるのかはわかりませんが。

 不可解なのはテレビを中心としたマスコミがどんどん貴乃花親方批判を強めていることです。協会側の言い分を代弁しているかのようなことを言うアナウンサーや相撲評論家もいます。しかし、ここまでの経緯を見るにつけ、協会の隠蔽体質、事なかれ主義、臭いものには蓋、長いものには巻かれろ式のやり口は明らかですし、被害者側としての貴乃花親方の気持ちはよくわかります。安易に妥協したらダメだと、あそこまで一歩もひかずに戦っているのは「さすが」としか言いようがないくらいの精神力です。

 旭鷲山が貴ノ岩の頭の傷の写真を公開しましたが、医療用ホッチキスで9針も縫われている傷の大きさは尋常じゃありません。一歩間違えば死んでいたかも知れないほどの大怪我なのに、協会は「なかったこと」にしようとしていたのかと思うと、それは貴乃花じゃなくても怒るでしょう。司法の手ではっきりと事件として取り調べてほしいと思うのは当然です。

 僕は八角理事長はどこかのタイミングで責任を取って当然辞任すべきだと思いますし、同席していた白鵬や鶴竜、照ノ富士らにも何らかの処分は必要です。特に白鵬については、そもそも貴ノ岩に最初に説教をしていたのは白鵬らしいですから、もしそれが本当ならば今回の事件の発端を作った張本人です。加害者ではないにしても、単に同席しただけでもないのですから、きちんと厳しい処分をすべきでしょう。

 白鵬が言う「膿を出し切る」とはそういうことです。自分が膿だったという自覚はきっとないでしょうけど。


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