幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月16日 ● もうあなたたちの時代じゃない。

 日馬富士が暴行に及んだ原因と言われているのが、貴ノ岩が説教中にスマホをいじったことと、「もうあなたたちの時代じゃない」と言ったということが挙げられています。もちろん、本当に貴ノ岩がそう言ったのかどうか現時点で真偽はわかりませんが、そんなことを面と向かって後輩に言われたらカチンとくるのもわかります。

 先場所優勝したばかりの横綱日馬富士に、まだ三役経験すらない貴ノ岩が本当にそんなことを言うのかなという疑問は置いといて、若手が「壁」となって立ちはだかってきた先輩に対して内心「これからは俺たちの時代だ」と思うことは決して悪いことではありません。むしろそれくらいの気持ちがなければ困ります。

 かつてAKB48の総選挙で篠田麻里子が「潰すつもりで来てください」と後輩を挑発したことがありましたが、日馬富士と貴ノ岩も話す場所と言葉とタイミングを間違えなければ同じように「いい話」になったことでしょう。もちろんそこには両者に信頼関係とリスペクトが必要です。じゃなければ単なる売り言葉に買い言葉になってビール瓶で殴られてしまうわけです。

 世代交代というのはどんな世界でも必要であり、また難しいものです。30代の横綱が君臨する大相撲同様に、男子テニス界はなかなか世代交代が進みません。いつまでたってもフェデラーとナダルです。日本のお笑い界も同様で、未だにタモリ、たけし、さんまのビッグ3、その下にとんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、さらにナインティナイン、雨上がり決死隊、爆笑問題、さまぁ〜ず、くりぃむしちゅーとベテランが幅を利かせています。こういう世界では誰かが「もうあなたたちの時代じゃない」と挑戦状を叩きつけていかなくてはなりません。

 もちろん、言った本人にそれだけの力がないとあっさり返り討ちにされてしまいますが、まず向かっていく気概がある若手がいないようでは先輩も歯がゆいでしょうし、見ている方も物足りませんから、貴ノ岩の気持ちは買いたいと思います。


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