幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月15日 ● ステージにマイクを置く演出。

 AKB48のニューシングル「11月のアンクレット」は、まゆゆこと渡辺麻友の卒業シングル曲です。大島優子の「前しか向かねえ」から始まり、高橋みなみ「唇にbe my baby」、島崎遥香「ハイテンション」、小嶋陽菜「シュートサイン」と、ここのところ主要メンバーが卒業するたびにシングル表題曲が卒業ソングになっていますが、今回の曲はとりわけ「まゆゆ卒業」が前面に出ています。

 特に話題になっているのが曲の最後にステージにマイクを置いて後ろを向く振付。これは当然、山口百恵のさよならコンサートでのパフォーマンスを思い出させるわけですが、この振付を批判している人たちが結構いるようです。つまり「百恵ちゃんを真似するな」という百恵ファンと、「一度きりの演出ならわかるが、何回もやることではない」という生真面目派です。

 百恵ファンの気持ちはわかります。神聖化されている山口百恵という偶像を「AKBごとき」に汚されたくないということでしょう。中学生の頃からの大の百恵ファンである僕にも、そういう人たちの気持ちは痛いほどわかります。しかし僕は百恵ちゃん大好きですが、AKB48だけではなくモー娘。もミポリンもキョンキョン、明菜、聖子、ピンクレディー、キャンディーズ、南沙織も聴いてきた長年のアイドル好きなので、「百恵が一番」ですが、そこまで「百恵原理主義」にはなれません。

 ステージにマイクを置くという演出自体はこれまでもいろいろな人たちがやってきていて、過去にはDJ OZMAも宇多田ヒカルも中野美奈子もやったそうです。だからまゆゆがやっていけないとは思いません。むしろ百恵から始まった新しい「型」だと思えば、彼女の偉大さがわかって良いなと思うくらいです。

 また「一度きりなら良いけど」というのもちょっと意味に拘り過ぎだと思います。「さよなら」を表現するパフォーマンスとして振付に取り入れたのなら、それはそれで新しい発想です。それよりも僕は「11月のアンクレット」の振付も曲調も全体に初期の乃木坂46っぽいのが残念です。まゆゆの可愛らしさを出したかったのでしょうが、結果としてちょっと公式ライバルに寄っちゃった上に曲のインパクトも弱いです。「なんでもあり」のAKB48らしくもっと冒険してほしかったと思っています。


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