幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月8日 ● サザエさん問題を考える。

 東芝がアニメ「サザエさん」のスポンサーを降りるということで話題になっています。早速高須のかっちゃんがスポンサーの名乗りを上げたとかで、サザエさん一家も整形するのかとか。またこれを機に時代にそぐわないサザエさんを打ち切る、もしくはリメイクしてはどうかという意見もあるそうです。

 「ちびまるこちゃん」みたいに、時代設定が昭和40年代とはっきり明示してあるものは良いのです。もちろんそうは言っても価値観は現代の価値観で描かれていますから、本当に当時と同じかと言えば全然違います。違いますが、まあある程度は許容できるし納得もできます。アニメに厳しい時代考証を望むのも限度があるでしょう。

 しかし「サザエさん」は今や完全に異次元の家族です。原作は昭和21年に始まっているので、すでに70年も前の設定なのに、それをいつの話ともはっきりさせずにズルズル続けてきたから、あまりにも時代とズレて突っ込みどころが多くなってしまいました。

 世田谷の広大な住宅地に平屋建てかよとか、なのにクルマも持ってないとか、誰も携帯電話を使っていないとか、波平54歳ってあり得ないとか。まあそのあたりは百歩譲って目を瞑っても、女性の社会進出についてあまりにも時代とズレているところなどは子どもの教育上もよくありません。

 もし今後も続けるなら「おそ松さん」のように現代版にリメイクするパターンもありますが、僕は「昭和○○年代の設定」というように「三丁目の夕日」のような時代劇とする方が良いと思います。現代版にしてしまったら「サザエさん」特有の昭和なほのぼのとした空気感は失われ、どうしてもギスギスしてきそうです。それはもう「サザエさん」ではないし、日曜日夜6時半という時間帯にもマッチしません。

 もういっそ打ち切りでも構いませんが、低視聴率に喘ぐフジテレビにとっては貴重な数字を稼げる番組だけに打ち切る勇気はないでしょう。「まるちゃん」から「サザエさん」と続く昭和ホームドラマアニメという枠組みで良いんじゃないでしょうか。どうせテレビ見ているのは昭和を懐かしむような年寄りばっかりなんだし。


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