ソフトバンクのCM「白戸家」のシリーズが終わるのかどうか、ということを当のCM上で長々とソフトバンクは引っ張ってきましたが、どうやら存続ということで落ち着いたようです。と言うか、これだけ引っ張るんだからどうせ最初から続くことはわかっていましたが、新たな展開に向けてのティーザーが長い、長すぎると思います。自分たちで内輪受けのようにあーだこーだとやられても白けるばかりでした。

　シリーズCMは当たるとなかなか変えられないものです。好感度も認知率も高いし、何より新たな世界観を提示しなくてもいいので思い切った訴求が簡単にできます。すでにプラットフォームが出来上がっているのですから、もったいなくて簡単には捨てられません。ソフトバンクだけではなくauの三太郎シリーズもサントリーBOSSの宇宙人ジョーンズのシリーズも、ここまで作り上げてきたら企業にとって大きな財産です。

　とは言え、さすがに白戸家はマンネリ感が強く漂っています。後発の三太郎シリーズに追い越されて新たな展開を迫られているのは明らかです。そこで古田新太や杉咲花、竹内涼真らを加えた「新しい家族」でバージョンアップということになりました（こちら）。

　今後は古田が上戸彩と結婚するという「衝撃的展開」があるそうですが、果たしてそれで現状を打破できるのか、三太郎シリーズを再び超えられるのかという課題は当然残ります。ちょっとその程度のマイナーチェンジでは難しいんじゃないかなぁと個人的には思うのですが、そこを一気にブレイクスルーできるようなビッグアイデアがあるのかも知れないので楽しみにしています。