元SMAPメンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾出演の生特番「72時間ホンネテレビ」(Abema TV)。久しぶりに僕もAbemaにアクセスしてみました。視聴者数のカウントがどんどん上がっていく様子は圧巻で、最終的には7200万を超えていました。いくら累計とはいえ、これだけの注目度を集めるというのはすごいことです。

　豪華なゲストを次々と呼んだり、ジャニーズにいては決して実現しなかっただろう森且行の登場など、内容もかなり充実していて、大きな期待にちゃんと応えていたのは素晴らしいと思いました。とは言え木村や中居に対する「ホンネ」を3人がぶちまけたわけではありませんが、地上波テレビでは見られないコンテンツが並んでいたわけで、これは大きなインパクトがあったと思います。

　フィナーレは3人が生で72曲をメドレーしたのですが、残念ながらSMAPの楽曲もジャニーズの楽曲も歌えません。一般に人気も知名度も高いヒット曲を次々とメドレーしたものの、本当ならやはりSMAPの曲を歌えれば一番だったのに「大人の事情」は難しいものです。また豪華ゲストが揃ったとは言え、吉本興業のタレントは全く姿を見せず、やはり何らかの「圧力」があったのかと感じさせました。

　こういうことがあるたびに、ジャニーズ事務所の「狭量さ」が印象づけられていくわけで、本当にそれでジャニーさんは良いと思っているのかなぁと不思議に感じます。ジャニーズの「ブランディング」の観点からも、もう少し上手に付き合いができないのかと残念に思います。

　いずれにしてもホンネテレビの大成功は既存テレビ局にとっては脅威でしょう。たださえ若者のテレビ離れははっきりと進んでいるのに、こうした自由さを感じるコンテンツがネットによって実現していくと、ますます既存のテレビから若者が離れていくことは間違いありません。かつてテレビが勃興して映画が衰退していったのと同じことが、ネットとテレビで起きています。