幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月5日 ● 『監獄のお姫さま』第3話まで。

 最近ドラマをめっきり見ることが少なくなりましたが、実績のある宮藤官九郎×TBSということで初回からちゃんと見ているのが『監獄のお姫さま』。と言っても、視聴率はかなり低迷していて、ネットでの評判もあまりよろしくありません。「演出が寒い」「ギャグが滑っている」「話が複雑でわからない」「おばさんばかりで絵がつらい」などなどと言われているようですが、長年のクドカンドラマファンからしたら「そういうもん」でしかありません。

 昔からクドカンのドラマは視聴率が芳しくなく、『木更津キャッツアイ』にしろ『マンハッタンラブストーリー』にしろ『流星の絆』も『うぬぼれ刑事』も『ごめんね青春!』も、視聴率は低い、ギャグは滑る、話はややこしいのオンパレードです。NHKの朝ドラだった『あまちゃん』がクドカンとしては異色であって、本来は視聴者を選ぶというか、コアなファン向けの脚本家だからこそ、好きな人は好きなんで仕方ありません。

 先にあげたドラマが全てジャニーズ主演だったのに、今回はジャニーズのタレントも出ていないのですから、そりゃ視聴率はますます上がらないわけです。もう長年タッグを組んでいる磯山晶プロデューサー(今回は編成)も承知の上でしょう。そもそもクドカンは「おばちゃんのお喋りが書きたい」と言って、このドラマを考えたそうですから、出てくるのがおばさんばかりなのも仕方ありません。それに僕くらいの年齢になると40代のおばさんは十分に魅力的ですし(キョンキョンは50代ですが別格)。

 で、わかりにくいと評されたドラマも第3話になってかなり骨格がはっきりしてきました。2017年のクリスマスイブの夜に起きた一夜の出来事が、過去に遡りながら綴られていくわけで、その出来事の元となった殺人事件の真相を解くミステリーです。いかにも手練れの脚本ですが、本来ならシリアスなミステリーをクドカン流のコメディ色で味付けしているところは『流星の絆』を彷彿とさせますし、過去の事件を今の視点から追っているところは『ごめんね青春!』も思い出させます。

 豪華女優陣をひとりで相手する伊勢谷友介が大奮闘しています。これまでなら伊勢谷ではなくジャニーズのタレント、長瀬智也とか岡田准一とかがキャスティングされたでしょうが、伊勢谷のイケメンぶりはジャニーズとはまた違ってアダルトなので、おばさん相手にはピッタリです。

 まだ第3話までなので今後の展開がどうなるのかわかりませんが、小ネタも含めていかにもクドカン流のドラマなので楽しみにしたいと思います。


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