幹事クリタのコーカイ日誌2017

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10月25日 ● 野党再編は進むのか。

 総選挙が終わりました。ほぼ予想通りの結果になりましたが、問題はここからだと思います。定数減の中で議席微減で守り抜いた自民党の1強体制は盤石です。連立を組む公明党は適宜ブレーキをかけながらとなりますが、議席を減らしたこともあり、これまでよりは発言力は弱まるかも知れません。

 問題は野党がどうするかです。まず立憲民主党ははっきりと自公と対峙していくことは間違いないでしょう。枝野が言ったように、ここで変な数合わせに走ったら間違いなく人気は失速します。「筋を通した」ことが売りなのですから、最後まで筋は通さないといけません。

 立憲と連携するのは共産党と社民党ですが、もともと数のうちにほとんど入らない社民党はともかく、共産党も今回は大幅に議席を減らしました。立憲民主党は野党第1党になったとは言え、仲間がこの両党だけでは大した力を発揮できない可能性が高いですから、筋を通しつつ仲間を増やす必要があります。

 大敗した希望の党はこの先どうなるのか読めません。当選した議員のほとんどが民進党の議員です。小池が都知事にとどまった以上、国会運営は民進党議員の手で進められるわけですから「第2民進党」と見られても仕方ありません。かと言って小池がしゃしゃり出ても「風」はやんでいますし、袂を分かった立憲とも合流できず、民進党復帰も筋が通らずで袋小路感が漂っています。離党して無所属になり、立憲か逆に自民に加わる議員が増えるかも知れません。

 維新も負けました。ここも基本的には橋下の個人政党ですから、橋下不在の期間が長引けば長引くほど退潮傾向に陥るのは当然です。頼りにした希望の党が惨敗しただけに、共倒れ感が強く地味に維新も袋小路です。橋下が復活すればまた浮上するでしょうが、本人にその気があるかどうか。橋下が復活しないのならば、遅かれ早かれ消滅して自民か希望に吸収される可能性もあります。

 野党が分裂したままでは自民党1強体制は揺るぎません。小選挙区制にしたのは政権交代が可能な2大政党制にしたいからなのに、このままでは理想と程遠い状況です。理想を目指した前原の決断は悪いことではなかったのですが、その後のやり方がいかにも稚拙でした。野党にとっては難しい局面です。


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