幹事クリタのコーカイ日誌2017

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10月17日 ● 安倍一強「妥当」?

 投票日まであと5日。メディアの議席獲得予想が盛んですが、おおむね「自公堅調、希望失速、立憲躍進、共産退潮」という予測に変わりはないようです。小池の「排除の論理」で一気に潮目が変わり、「安倍一強」批判票の受け皿は希望から立憲へと移りました。そうなると希望に票を投じる理由がありません。小池は出馬しないし、希望の新人は素人ぞろい。当選しそうな候補はほぼ踏み絵を踏んで変節した民進党議員ばかりとなれば、有権者にそっぽを向かれるのも仕方ありません。

 まだ結果が出たわけではありませんが、このままいけば安倍は続投ですし、希望は選挙後に分裂して消滅、小池は子分を引き連れて自民に復党して「自民党小池派」になりかねません。立憲が50議席を獲得したところで、共産と連合しても小さな野党しか残りません。結局「安倍一強打倒」のつもりが「安倍一強妥当」に様変わりです。

 小池は最大野党を消滅させたということで自民に戻ればある意味功労者ですが、では消滅させたもう一方の責任者である前原はどう思っているのでしょう。自らの前のめりの拙速な行動により巨大与党が誕生し、野党は風前の灯になりました。希望の党に移った民進議員たちは今さら立憲にも移れず、かと言って自民にも加われないまま漂流することになります。民進党はまだ党としては存続していますが、前原は頑なに「元サヤ」を拒否しています。

 前原の本来の目的は安倍一強打倒だったのに、やっていることは真逆の結果を招こうとしています。今頃前原は「そんなつもりじゃなかったのに!」と思っているかも知れませんが、もう手遅れです。せめて選挙後に民進党の後継政党でも作って小池に捨てられる議員たちを拾い上げてやるくらいの責任は取る必要があるんじゃないですかね。もっともそれもまた新たな泥舟という感はぬぐえませんが。


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