幹事クリタのコーカイ日誌2017

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10月16日 ● F1日本GP。

 最近すっかりその存在すら意識していなかったF1日本GP。今年も今月1週目の週末に鈴鹿で行われました、という報道を後で見ました。名古屋に住んでいながら日本GPの開催を感じられなかったというのは、それだけ注目度も観客動員が下がっているということなんでしょう。

 F1が日本で大ブームを巻き起こしていたのは1980年代後半から1990年代前半でした。1987年に日本GPが開催されて一気に火がつき、マクラーレンホンダがセナとプロストを擁して連戦連勝だった1989年の日本GPではセナとプロストの接触事故で大騒ぎになりました。あの頃にネットがあれば大炎上していたことは間違いないほど当時は大事件でした。

 翌年は鈴木亜久里が3位に入り表彰台に上り、中島悟も6位入賞。ホンダだけではなく日本人ドライバーが活躍することで、ますますF1人気もヒートアップしていきます。90年代前半は女性の間でのF1人気が非常に高く、「鈴鹿のチケットが取れない?」と若い女の子から聞かれることがやたらとあって、僕も手配をしたことがあります。1994年にセナが事故死したあとは日本でのF1人気もピークを過ぎた感はありましたが、ブームが去っても定着したファンが2000年代まではたくさんいて、いつも日本GPが来ると鈴鹿だけではなく名古屋の街もざわついたものでした。

 ところが近年はF1の存在感がめっきり薄くなってしまいました。フジテレビも地上波での放送をしなくなり、観客動員はピーク時の半分にも満たないようです。チケットが取れない、ホテルも取れない、移動のバスにも乗れないなどの日本GPの時の恒例の光景もすっかり話題にのぼらなくなりました。僕も往時と違っていまはどのチーム、どのドライバーが強いのかよく知りません。知っているのはルイス・ハミルトンのメルセデスくらいです。

 世界的に見てもF1は人気が落ちてきているようで、これはモータースポーツそのものに世の中、特に若者が興味を失ってきているのかも知れません。エコと安全を意識して電気自動車や自動運転に時代がシフトしてきている昨今、ますますモータースポーツには厳しい時代が来るのでしょうか。


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