総選挙がスタートしました。22日の投票日までしばらく日本全体がわちゃわちゃした感じになることでしょう。今回の基本的な構図としては自民公明と希望維新の保守対決に第３極のリベラル系が漁夫の利を狙う形で、スッキリはしていますが、保守系がどちらも突っ込みどころが多すぎるし、かと言って立憲民主党と共産・社民の連合はどうも古臭い革新勢力という感じで、未だに昭和臭がします。実に不毛です。

　とは言え、前にも書いたように、いくら不毛でもどこかは勝つわけですから「より悪くない方」を選ぶしかありません。ここにきて希望の党の勢いに顕著な陰りが出ているので、今のままなら自公がそれなりの勢力を確保しそうな気がします。あれだけ安倍政権が傲慢な政治をしていても勝つというのでは未来がない気がしますが、かといって希望の党は小池が安倍以上の傲慢女王様ぶりを発揮してしまったために「反安倍」の受け皿にならなくなってきました。そのお蔭で追い風を受ける立憲民主党がそれなりに議席を確保することでしょう。このままいけば「自公安定、立憲躍進」となりそうです。

　ただ風向きは一定ではありません。まだ半月近く投票日までありますから、どんな逆転劇があるかわかりません。やはり焦点は小池の動向です。このままならジリ貧で負け戦だとわかっているでしょうから、どんな新手を打ってくるか、そのあたりは風を読む天性の才があるので、何を仕掛けてくるかわかりません。それと「文春砲」的なスキャンダルネタ。これも今の世の中では大きく風を変えていく力があります。

　政策ではなく「風」が全てを動かしていくこともかなり残念な傾向ですが、それが今の政治なんだと心して動向を注目したいと思います。