幹事クリタのコーカイ日誌2017

[ 前日翌日最新今月 ]

10月9日 ● 日本に待望のダブルスペア。

 有明で開催されていたジャパンオープンで内山靖崇&マクラクラン勉組が優勝しました。これは日本男子ペアとして12年ぶり史上2組目のツアー優勝。2005年ジャパンオープンで優勝した岩渕聡&鈴木貴男組以来の日本男子優勝という快挙です。

 しかも相手が強豪でした。第2シードのJ・マレー&ソアレス組はグランドスラム優勝も経験しているダブルス巧者。世界トップクラスのダブルススペシャリスト相手に6-4、7-6のストレート勝ちでした。ホームアドバンテージがあったとは言え、驚きの結果です。

 内山はデ杯チームでもダブルス要員として経験を積んできました。ペアのマクラクランはハーフで、今年6月に帰化して9月のデ杯ブラジル戦で代表デビューしたばかり。デ杯でも世界屈指のダブルスペアであるソアレス&メロ組相手に善戦していただけに将来期待できるペアだとは思っていましたが、まさかこんなに早く結果を出すとはさすがに予想していませんでした。

 もちろん今日はホームだったし、何よりマレーの調子が悪かったということはありました。もう一度対戦したら勝てる保証は全くありませんが、それにしたって勝利は勝利、優勝は優勝。これでペアとしての自信もつけたことでしょうし、今後ますます熟成度が増していけば世界トップクラスと戦っていけるダブルスペアになるだろうと期待ができます。

 以前から書いているように日本のデ杯チームはこれまで錦織頼みでした。3勝のうち2勝は錦織のシングルスで上げるとして、残り1勝を第2シングルス対決で頑張るという作戦しかなかったのですが、勝利が期待できるダブルスペアができたら全く変わってきます。まさに待望のペアが誕生しました。

 それに加えて杉田や西岡、ダニエル、添田など、錦織に続くツアーレベルのシングルスプレーヤーも増えてきて、層が厚くなってきています。来年の錦織復活に合わせて日本男子テニス黄金時代が到来しそうな予感がします。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」