幹事クリタのコーカイ日誌2017

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10月5日 ● ゲレーロもバレンティンも。

 なんでも欲しがる巨人くんは早くもまた他球団の4番バッターを集めようとしているらしいです。今年「30億円補強」して、それでBクラスに終わってしまった反省もせずに、中日のゲレーロとヤクルトのバレンティンを獲得に動くとか。はー、バカじゃないのとしか思えません。

 広島が強いのは何より育成が上手だからです。地元の高卒選手を獲得して手塩にかけて育てて主力選手にして勝つというのは、ファンにとっては一番嬉しい理想的な形です。ソフトバンクは巨人以上に金もかけていますが、今年活躍した千賀や甲斐、石川のように育成枠で取った生え抜きを戦力に育てあげてもいます。日本ハムも今年はダメでしたが、ここ10年間くらいの安定した強さはやはり高卒選手を主力に育てあげてきたからでしょう。

 巨人の主力で高卒生え抜きで活躍しているのは坂本と田口くらいなもので、後は大卒、社会人の完成した選手をドラフトで取ってきたか(阿部、菅野、長野)、他球団から引き抜いてきたか(村田、陽、大竹)、外国人か(マギー、マシソン、マイコラス)。もちろんそういうチームの方針なんだから、それもひとつの個性とは言えるのですが、大金をかけても勝てないのでは意味がありませんし、何よりカッコ悪いです。

 もう同じことを40年くらい続けているのですが、以前よりもそうした金にあかせた補強の効果がなくなってきていて結果が出にくくなっています。選手を見る目がないのか、使い方が悪いのか、両方かも知れませんが、フロントと監督コーチに問題があるのは確かでしょう。

 ゲレーロもバレンティンも確かに長打力はあります。しかしゲレーロはサード、バレンティンはレフト。守備の不安と若手選手のモチベーションダウン、そして外国人枠の関係で今年戦力になっていた選手が出られなくなることを考えると、それほど効果的かどうか。それよりも足を絡めた野球ができなくて今年リーグ最多併殺を記録したのに、さらに打つだけで走れない選手を取ろうなんて、絶対に今年ダメだった総括ができているとは思えません。

 もしドラフトで清宮を獲得したらどうするんでしょう?人気獲得のために無理してファーストで使えば、阿部も村田も控えの上に守備はガタガタです。清宮、マギー、坂本、ゲレーロの内野陣なんて投手はバックを見て絶望してしまいそうです。


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