幹事クリタのコーカイ日誌2017

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9月23日 ● 横綱大関の責任。

 豪栄道が平幕相手に連敗したせいで、残り2日を残してなんと16人に優勝の可能性があった秋場所。もし14日目に豪栄道と日馬富士が揃って負けるようなことがあれば史上最低の10勝5敗での優勝という可能性も生じました。またそうなると新入幕で幕尻の朝乃山や十両に敗れた遠藤の優勝ということもあり得たわけですが、豪栄道、日馬富士とも勝って3敗、4敗に踏みとどまり、優勝争いはこの2人に絞られました。2人が横綱大関としての責任を辛うじて果たしたと言っていいでしょう。

 3横綱2大関が休場するという波乱の場所も、終わってみれば残った横綱大関による千秋楽結びの一番での優勝をかけた一騎打ちという順当な結果に収まったわけで、相撲協会も胸をなでおろしたでしょうし、ファンとしてもまあ納得のできるところです。僕としては朝乃山や遠藤が優勝するのも歴史的な事件で面白いかなと思ったところもありましたが、これでよしとしましょう。

 ただ今場所だけが特別だというわけにも今後いかないような気がします。まず横綱大関陣が揃って高齢化していることで、今後も故障は増えるだろうし回復にも時間がかかることは間違いありません。また昔に比べたら「ガチンコ」の力士が多く、どうしても土俵際まで勝負がもつれることも増えたので、怪我の危険性も高いです。

 「土俵の充実」を掲げて改革してきたことが実を結んで人気も回復してきましたが、その代償として力士の怪我が増えて休場者が目立つようになったのは痛しかゆしというところ。今場所大関から陥落が決定した照ノ富士だって、怪我さえなければ横綱に昇進していただろうという逸材でした。怪我の多さと重大さは今後の大相撲の重要な課題になっていくことでしょう。


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