幹事クリタのコーカイ日誌2017

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9月11日 ● 全米はナダル。

 今年最後のグランドスラムはナダルが取りました。第1シードが安定したテニスを最後まで貫いでの完勝でした。ベテラン中堅若手ともパッとしない混沌とした大会で、ナダルだけが終始素晴らしいパフォーマンスを維持していました。これで全豪とウィンブルドンをフェデラー、全仏と全米をナダルと「2強」が2つずつ分け合った形になりましたが、昨年末なら全く予想できなかった結果に驚きを禁じ得ません。

 昨年末の段階でこの2人は完全に4強から脱落し、引退に向かうカウントダウンが始まったと思われていました。2つどころか1つのグランドスラムタイトルすら不可能だろうと、ほとんどの人が考えていたはずです。年齢を考えてもキャリアを考えても故障の大きさを考えても休んだ期間の長さを考えても、それが妥当なところです。

 それなのに、この2人はそうした「常識」を完全に覆して、最高の形で復活を遂げてしまいました。これから年末にかけては2人のランキング1位争いが始まることでしょう。今はナダルがリードしていますが、毎年のことですが、秋のテニスシーズンはフェデラーが得意でナダルが不得手なコートが続きますから、差は縮まっていくことでしょう。

 ただこの2強時代はさすがに長くは続かないだろうと思います。いまは時代が変わる過渡期です。4強をはじめ長年時代を牽引してきた選手たちが軒並み30歳を超えてきたのに、まだ若手が成長しきれていません。誰が勝ってもおかしくない時期がしばらく続いて、再来年あたりから新しい時代が始まるのではないかと予想しています。来年は戦国時代です。錦織にもワンチャンスあると思うので、早く完全に故障を治して復活してほしいです。


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