大相撲秋場所が大ピンチです。看板の４横綱のうち白鵬、稀勢の里、鶴竜の３人が休場。それだけでも白けるのに、優勝候補の１人である高安と人気者の宇良までが負傷して途中休場してしまいました。これだけ注目の力士が揃って欠けた土俵は、かなり商品価値が下がっていると言っていいでしょう。

　残っているのはやはり故障がありながら強行出場している唯一の横綱日馬富士と、これまた怪我で本調子ではない照ノ富士、豪栄道の両大関くらい。これでは客は呼べません。せっかくの相撲人気がしぼんでしまいそうです。

　３日目を終えて小結以上の役力士に全勝が１人もいません。大混戦になりそうな予感がします。平幕優勝の可能性も十分です。好調なのは若手21歳コンビの阿武咲と貴景勝、久しぶりに調子が良さそうな元大関琴奨菊あたり。ここまで勝ちっぱなしです。特に琴奨菊は横綱大関３人を相手に３タテですから、地力を考えたら優勝候補筆頭と言えそうです。

　こういう場所は若手がアピールするには格好のチャンスなのですが、琴奨菊の復活もファンとしては楽しみです。逆に言えば、それくらいしか楽しみがない場所ということなんですけど。