幹事クリタのコーカイ日誌2017

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7月24日 ● テニスサークルの方向性。

 30年以上テニスサークルを主宰してきて、これまで一番困ったことはサークル内で分派活動をされたことです。サークルの中で気の合う仲間だけで排他的なグループを作り、そのメンバーだけ誘い合わせて他の場所で練習をしたり、団体戦に出場したり。当然、サークルの中でそのグループだけが固まってしまうので、他のメンバーから浮いてきてしまいます。酷い状態になると、サークルが終わった後の有志によるお茶会に参加せずに、そのメンバーだけで別のところで集まっていたりします。

 こうなるとサークルの一体感はなくなり、全体の雰囲気もよそよそしくなって悪化してきます。最悪、サークル分裂の危機感も生じます。ある程度までは見て見ぬふりをしていましたが、どうしても目に余るようになると僕が「強権発動」をして、そのメンバーにはやめてもらいます。自分たちだけでテニスをしたいなら、別のサークルとして活動してくれればいいのです。サークルは学校でも会社でもないのですから、自由にやめてもらって結構です。本人たちもその方が楽しいから別行動しているんでしょうし。

 中にはそうした行動の何が悪いのか理解できない人もいます。サークルには参加しているんだから、それ以外の時間にどうしていようと自由でしょ、と。もちろん、そういう考え方があることは否定しません。実際、今でもテニスだけ参加しているメンバーもいます。ただそういう人もサークル全体の雰囲気を悪くしないように、きちんと大人としての配慮はしてくれていて、大勢でつるんで悪目立ちするようなことはしていません。

 僕が今のサークルを作り、長年にわたって運営してこられたのは、僕なりのイメージする理想のサークルの形があり、それに協力してくれる仲間がいてくれたからです。社会人が余暇の時間を使ってテニスを楽しみ、健康作りとストレス発散ができ、さらにはテニスを通じて良好な人間関係を築けるようなサークルが僕の理想です。大人になると学生時代のように友人は簡単にできません。しかしテニスという共通の趣味があれば友達を作りやすいですから、「テニスだけ」で終わってしまうのはもったいないと考えています。

 そのために敢えてサークルの規模も大きくし過ぎないようにしています。人数が多くなりすぎるとお互いの顔が見えなくなるし、一体感も失われます。またいくらテニスが上手くても、テニス以外の部分で疑問符がつくような人にはご遠慮していただきたいとも考えています。

 もっとも過去32年で約600人の人がサークルに入ってきましたが、強制的にやめてもらったのは実は数人でしかありません。これはたまたま僕が人に恵まれてきたのか、それともみんながサークルの方向性を理解して合わせてくれたのかわかりませんが、いずれにしても幸せなことだと思っています。


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