幹事クリタのコーカイ日誌2017

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7月23日 ● 平尾昌晃の思い出。

 平尾昌晃が亡くなりました。79歳。ロカビリー御三家として知られていましたが、もちろん僕が子どもの頃にはすでにGSからフォークソングへと時代は変わっていたので、平尾は作曲家としての方が有名でした。僕の母はミーハーだったので、もちろんロカビリー歌手時代の平尾のことを良く知っていましたが。

 布施明の『霧の摩周湖』が作曲家としての出世作でしょう。僕が中学生の頃にFMラジオにリクエストハガキを書いて採用された最初の曲がこの『霧の摩周湖』でした。当時すでに懐メロでしたが、僕はこの曲が好きでよく歌っていたものです。

 その後、五木ひろしの『よこはま・たそがれ』『夜空』や、小柳ルミ子『私の城下町』『瀬戸の花嫁』、アグネス・チャンの『草原の輝き』、天地真理『ふたりの日曜日』、西崎みどり『旅愁』などを次々とヒットさせ、さらには自分でも畑中葉子とのデュエットで『カナダからの手紙』を歌い大ヒット。そしてNHKの『レッツゴー・ヤング』の司会も務めていて、僕の10代の頃の平尾はまさに歌謡界の重鎮という存在でした。

 ただ世代的にはやはり自分の親世代の人ということもあって、平尾の曲は本当によく知っていますし歌えますが、僕の大好きな作曲家というわけではありませんでした。僕が好きだった山口百恵や松田聖子の楽曲をほとんど書いていないということもありますが、ちょっと古い時代の歌謡曲の人という印象で、世代的には同じくらいなのに筒美京平(平尾の2歳年下)の方がずっと自分の肌感覚に合う曲をたくさん書いているという感じです。

 もちろん職人肌で滅多にマスコミに露出をしない筒美と、タレントとして華々しく活躍していた平尾は、作曲家としてはライバル関係にあっても全く対照的な存在でした。タレント平尾昌晃はもっともっと長生きして、日本の芸能界を支えてほしかったと思います。


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