幹事クリタのコーカイ日誌2017

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7月7日 ● 錦織は限界なのか。

 錦織が負けました。ウィンブルドン3回戦、相手は第19シードのバウティスタ・アグーです。格下とは言えタフな相手であることはわかっていました。スペイン人でクレーコートが得意な割には、ハードコートも芝も苦にしないオールラウンドな選手です。とは言え過去の対戦成績は錦織の4戦全勝。苦労はしても負けることはないかなぁと思っていました。

 ところが試合は全く互角の重い展開になりました。どちらかと言えば錦織の方が押している場面も多かったのですが、肝心なところでポイントが取れません。ブレイクチャンスが何回もあるのに「この1本」が取れないばかりに試合の流れを引き寄せられません。

 見ているこちらもプレーしている錦織もフラストレーションがたまります。2セットダウンして追い詰められたところから1セットを取り返し、これで遅まきながら流れは錦織に来たと思いました。ところが4セット目でせっかく先にブレイクしたにも関わらず、つまらないミスを犯して流れを渡してしまいます。全仏に続いてまたもラケットを叩きつける錦織。最後はダブルフォルトを2本して負けてしまいました。

 今回の錦織の敗戦をどう見るか?単に相手のアグーが調子良かったから仕方ないと割り切るか、それとも芝との相性の悪さはどうしようもないと諦めるか、もしくは錦織の体力、集中力の衰えによる限界なのか。僕はもしかしたら錦織はもう全盛期を過ぎピークアウトしてしまったのではないかと心配しています。それほど今年に入ってから集中力を欠いた敗戦が多いし、負ける相手も明らかに格下が増えたからです。

 集中力の衰えは体力の衰えから来ていると思いますし、それはこれまで怪我を繰り返してきたことから生じているのではないかと考えられます。怪我はたとえ痛みがなくなってもその部位が弱くなっているわけですし、そうなるとよりハードに鍛えるのは難しくなります。怪我さえしていなければもっと体力をアップさせることができたのに、目論み通りにいってないのではないでしょうか。

 次はもっとも錦織が得意な全米です。ここで結果を出せなければ僕の危惧は当たってしまったということになりそうです。もちろん大活躍して心配が杞憂に終わることを願っています。まだ27歳。衰えるには早すぎます。もう一度ファイトしてほしいです。


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