幹事クリタのコーカイ日誌2017

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6月29日 ● 大活躍する10代たち。

 藤井聡太四段の29連勝は将棋界にとっては羽生7冠以来の大きなニュースというか、村の中だけではなく外に向けて発信できたニュースでしたが、これほど話題性が高くなったのは何といっても彼がまだ14歳だということにあります。若い才能が一気に花開く様子は古今東西を問わずに人の心を魅了します。貴乃花も錦織圭も宮里藍も浅田真央もそうでした。

 そして今の日本には同じように10代で大活躍をしているスポーツ選手が一気に出てきました。18歳の陸上・サニブラウン・アブデル・ハキーム、17歳卓球・平野美宇、16歳水泳・池江璃花子、16歳サッカー・久保建英、14歳卓球・張本智和など、将来が楽しみなアスリートが続々と同時多発的に出現してきました。

 彼らの溢れる才能と年齢は、この先どこまで大きく成長するのか、どんな素晴らしい成功を達成するのかを我々に想像させ楽しませてくれます。何より素晴らしいのは彼らが若いだけに一緒に大きな夢を見ることができることです。まだ10代半ばでこのレベルなら、将来は日本人がまだ到達していないほどのレベルに達するのではないか、と。

 ちょうど錦織圭が出てきた時がそうでした。それまで我々は日本男子がグランドスラムで勝つことなど不可能だと思っていました。世界の50位以内に入れたら上出来、松岡修造のウィンブルドンベスト8は運に恵まれた奇跡だったと。ところが錦織は次々と結果を出してくれました。現時点では全米準優勝が最高ですが、いつか本当にグランドスラムで勝てるのではないかという夢を現実にしてくれそうな実力は備えています。

 サニブラウンの目標はいつか世界記録を更新することだそうです。まだ10秒すら切れない日本男子選手が世界記録なんて妄想でしかないと思っていましたが、急激に成長している彼ならもしかしたらと可能性を感じさせてくれます。これは20代の桐生やケンブリッジにはちょっと託せない夢です。

 2020年という具体的な目標があるからこそ、こうして一気に10代が出てきたんだろうと思います。ま、藤井くんは五輪に関係ないですけど。


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