幹事クリタのコーカイ日誌2017

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6月19日 ● ブラタモリ名古屋編完結。

 名古屋編を2回にわたって放送した「ブラタモリ」。いつ名古屋と取り上げるんだとジリジリと待っていた僕を含む名古屋人もこれでようやく落ち着いたことでしょう。シャレだとは言え、激しい名古屋イジリを繰り返し名古屋人から恨まれてもいたタモリへの複雑な気持ちも少しは解消されたかも知れません。

 ただ内容に関しては前回も書きましたが、ちょっと踏み込みが浅かったかなぁと感じました。僕が昨年1月に書いた内容通り(「ブラタモリはいつ名古屋に来るか」)の展開でしたが、家康が作った名古屋の町づくりというテーマは妥当なところです。ただそれが今の「ものづくり」の町である名古屋にどう結び付いたのかという関連性の証明がされなかったのは残念でした。

 熱田台地の北に名古屋城を作り、その南に碁盤目の城下町を「清州越し」で形成、そして古くから栄えていた熱田神宮と熱田の港を堀川を作って城下町と結んだ、という名古屋の町づくりの基本は説明をされましたが、2回も使ったわりにはそれだけで終わってしまいました。この程度のことなら僕でも知っていますし、知らなくてもちょっと調べればわかることです。

 「経済都市名古屋」と番組中で言っていましたが、その紹介では金融や商業で栄えている都市のように思われてしまいます。名古屋は「ものづくり」の町であり、その伝統が江戸時代から脈々と受け継がれているからこそ、いま愛知県は製造品出荷額等が38年連続全国第1位なのです。せっかく木曽のひのきの話までたどり着いたのですから、そこからもうひとつ話を広げて欲しかったのですが、残念ながら尺が足りなかったようでした。例えば「からくり人形」とか絵にもなるのに。

 とは言え、NHKの人気番組で名古屋をまあまあ好意的に紹介されただけでも、何かとイメージが悪い名古屋にとっては良かったと言えるかも知れません。次にこの地域を取り上げるとしたら「信長と岐阜」でしょうか?


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