注目の「ブラタモリ」名古屋編の第１回が放送されました。冒頭でタモリが「名古屋にはほとんど来たことがない」が、「名古屋人の友達が多い」「名古屋弁はほぼネイティブ」などの発言をして視聴者を驚かせました。「名古屋嫌い」と言われていたタモリの意外な名古屋愛の発露でした。

　実際にタモリは名古屋弁は上手でしたが（多少おかしいところはありました）、もともと耳が良くて無茶苦茶な外国語を苦も無く操るタモリですから、名古屋弁を真似ることくらいは造作もないでしょう。ただだからと言って名古屋に対して愛があるかどうかと言えば疑わしいところです。

　そもそも名古屋にほとんど来たことがないと言う通り、名古屋の歴史とか地理について興味がないのか、タモリにしてはかなり無知でした。名古屋の町は家康が設計したということは有名な歴史的事実ですが、それを知らず、「清州越し」をタモリがちゃんと認識していなかったことの方が驚きです。

　タモリがあまり名古屋に愛着がないせいか、１回目の名古屋編はブラタモリにしては踏み込みが浅いと思いました。２回目は多分熱田台地の南の端に行くと言っていましたから、熱田神宮や宮の渡しを訪れるのでしょう。タモリの熱量が低いとブラタモリは往々にしてあっさり風味で終わってしまいます。ちょっと心配です。