高校時代のクラスメイトであったＨくんが亡くなりました。癌だったそうです。以前に体調を崩しているという噂はちらっと聞いてはいましたが、さすがに亡くなるとは想像していませんでした。明るくて楽しくてテニスが好きな奴でした。卒業後はたまに同窓会で会うくらいの仲でしかありませんでしたが、テニス好きなので高校とは関係ない共通のテニスの知り合いも多く、テニス談話が弾んだものでした。

　今夜がお通夜で明日が告別式。日曜夜のお通夜なら時間も空けやすいということだったのでしょうが、予想を超える参列者に驚きました。まず170台あるという斎場の駐車場が満車で止められず近くの市営駐車場に回るようにスタッフに指示されました。その市営駐車場から喪服を来て歩く人がたくさんいて、これはもしかしたら凄い数になるのではと思いましたが、会場に着いたら予想を超える混雑ぶりでした。

　受付に長蛇の列。祭壇のある部屋にはすでに200人ほどの人が座っていますが、それだけでは座り切れず、隣の部屋にも100人以上。僕はそこに辛うじて座ることができましたが、すぐにその席も埋まってしまい、後はみなさん立っています。それでも続々と人がやってきて、お通夜が始まる頃には多分500人を超える人がいたことでしょう。

　僕たちの部屋からは祭壇のある部屋をモニターで見ることになっていたのですが、中継では何となく臨場感も薄れてしまいます。著名人でもないのに、こんなに人が集まるお通夜はあまり経験がありません。まだ若く現役ということもありますが、やはりこれもＨくんの人徳なんだろうなぁと改めて感じ入りました。

　訃報を聞いた金曜日に高校の同期に一斉メールで連絡をし、さらにfacebookにも告知をしたので、かなり同期生が多くお通夜にやってきていました。確認できただけでも20人くらい来ていたので、これもSNS効果かなと思いました。これまでならなかなか高校の同期にまで連絡がいくことも少なく、ずっと後に亡くなったということを聞くだけでしたから。

　香典は辞退されるということでしたが、供花は出せたので同期の名前で花も出すことができました。まだまだ早いＨくんの旅立ちではありましたが、みんなで見送ることができて良かったと心から思いました。そして今後はこうして葬儀が同窓会になっていくことが増えるんだろうなぁと思うと、人生の儚さを思わずにはいられません。くよくよしないで生きていることを楽しまなければなりませんね。