幹事クリタのコーカイ日誌2017

[ 前日翌日最新今月 ]

6月3日 ● 荒木2000本安打達成。

 中日の荒木が通算2000本安打を達成しました。前から書いているように野球の数ある記録のうち、2000本安打だけを特別視するのはおかしいとは思っていますが、荒木のような選手がコツコツと積み上げてきたこの記録はやはり素晴らしいと思います。

 中日に入団した頃から荒木は非力な打者でした。足は速いし守備も上手いので代走や守備固めの選手としては生きていけそうでしたが、まさか2000本安打を記録するような選手にまで成長するとは思いもよりませんでした。

 荒木と言えば「アライバ」と言われたように井端とのコンビです。二遊間の守備は鉄壁というよりはビューティフル。例えば今なら広島の菊池がセカンドとして素晴らしい守備を見せていますが、荒木の場合はコンビとしての守備が素晴らしく「ピン芸人」のR-1ではなく「漫才」のM-1グランプリのチャンピオンという感じです。

 もちろん打線でも井端と1、2番コンビを組み、特に荒木が1番で塁に出ると、単純に井端の送りバントだけではなく、足の速い荒木の単独スチールか、右打ちがうまい井端とエンドランか、いかようにも攻撃ができました。2000年代の中日の黄金時代はまさにアライバが作ったものだと思います。

 そしていま下位で苦しむ中日を荒木がベテランとして懸命に牽引しています。かつての黄金時代を支えたメンバーもほとんどが引退し、残っている森野も元気がありません。辛うじて岩瀬が中継ぎとして戦力になっているくらいです。そんな中、荒木が毎試合のようにヒットを放ち守備でも走塁でも若い頃と同じように駆け回っている姿は貴重です。

 上記のように安打数だけが荒木の価値ではありませんが、さらに安打数も積み重ねてチームを上位に引き上げてほしいと願います。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」