幹事クリタのコーカイ日誌2017

[ 前日翌日最新今月 ]

5月16日 ● 荒木もカウントダウンしないのか?

 アストロズの青木宣親が日米通算2000本安打まで残り12本となりました、って、これそんなに取り上げるほどのニュースですかね?毎日のようにスポーツニュースで青木のヒット数のカウントダウンをテレビ局(特に報道ステーション)はやっていますが、日米通算記録なんてイチローの時に何回も言われているように所詮は参考記録に過ぎません。メジャーだけで通算2000本安打ならまだしも、日米通算はそこまで大騒ぎするようなことではないと思いますが。

 それに比べて静かに静かに進んでいるのが中日の荒木雅博の2000本安打で、今日のヒットであと16本となりました。完全なレギュラーではなく、亀沢などと併用されているので歩みは遅いとはいえ、開幕時の残り39本から着実に減らしてきています。ところがこちらはほぼスポーツニュースでは無視されているように感じます。相変わらず東京キー局は地方球団には冷淡だと思えてなりません。

 実は今年だけでも2000本安打を達成しそうなのは、荒木の他に阿部、内川、福浦(は難しいかも)、鳥谷と5人もいます。荒木のカウントダウンをしていると、すぐに阿部や内川のカウントダウンもしなければならず忙しくなってしまうから、だからテレビ局は青木ばかり取り上げているのかもというのは、やはりお人よし過ぎる見方で、実際に阿部が残り20本くらいになった時のテレビ局の対応が荒木とどれくらい違うか見ものだと思っています。

 まあ僕はそもそも通算記録の中で2000本安打だけを特別視して大騒ぎするのが理解できません。選手寿命が短かく、かつ投高打低だった昭和の頃の2000本安打と、現代ではその価値が全く違います。もちろん立派な記録であることには違いありませんが、今では普通にレギュラーとしてある程度の年数を無難に活躍していれば2000本安打に届いてしまいます。

 かつて昭和名球会を金田が作った頃は200勝と2000本安打は同程度の価値があると思われていましたが、今や200勝なんてよほどの大投手でもおいそれと到達できる記録ではありません。過去に24人いる200勝以上の投手のうち、2000年代に入って達成したのは工藤と山本昌だけです。ところが2000本安打はなんと2000年以降だけで20人。単純に10倍難しいということになりますが、実際には山本昌以降8年以上達成者がいないのですから(日米通算で200勝の黒田はいるけど)、もっと難しいと考えて良いでしょう。

 荒木の2000本安打なんてその程度の記録だから騒がないんだ、という見識がテレビ局にあるなら、それはそれで聞かせてほしいものです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」