幹事クリタのコーカイ日誌2017

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5月15日 ● ナダルの復活。

 マドリードのマスターズ1000大会をナダルが制しました。これでナダルは今季クレー大会はモンテカルロ、バルセロナに続き3大会連続優勝です。クレーでの成績は15勝0敗。大相撲なら全勝優勝並みの抜群の成績となりました。

 もちろん、かつての赤土の王者だったナダルなら、これくらいの成績を残しても不思議はないのですが、今のナダルは昨年秋から左手首の故障で休養を余儀なくされ、もはやナダルは終わったのではないかとまで言われたナダルです。もともと激しいプレースタイルゆえに故障も多く、昨年30歳になった年齢的問題もあり、グランドスラムタイトルも2014年の全仏以来3年遠ざかっています。

 ところが今季は開幕直後から好調で、全豪でフェデラーに敗れたものの準優勝、メキシコオープンでも準優勝、インディアンウェルズでもフェデラーに負けたものの4回戦、そしてマイアミでも決勝でフェデラーに敗れ準優勝。フェデラーの奇跡の復活劇の陰に隠れてはいましたが、ナダルもまた見事な復活を遂げていました。

 フェデラーはクレーシーズンに入って休みを取りましたが、ナダルはクレーシーズンで前述のように3大会優勝と完全に復活しました。この後にローマ、そして全仏とクレーの大会が続きますが、この勢いなら全て勝ってしまうかも知れません。それほどの勢いを感じます。

 ただナダルがここまで猛威を震っている裏には、昨年までフェデラーとナダルを追いこんでいたジョコビッチ、マレー、バブリンカの不調が影響しています。3人はここ3年間ほどツアーの主役となっていました。しかし過酷なツアーで常に勝ち上がるということは試合数が増大し、疲れと故障の元となります。3人とも決して若い選手ではなくベテランです。落ち込む順番がフェデラー、ナダルから彼らに回ってきてしまったのかも知れません。

 ナダルの不安は全仏まで体が悲鳴を上げないでもつかどうかです。錦織も手首の痛みを理由に早めに休みを取りましたが、ナダルの手首は大丈夫なのでしょうか。大舞台に主役が欠けることがないように祈りたいものです。


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