幹事クリタのコーカイ日誌2016

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5月10日 ● 錦織の復帰戦。

 右手首の故障でツアーを離脱していた錦織圭がマスターズ1000大会であるマドリードオープンに出場しました。復帰初戦では世界ランキング40位のシュウォーツマンに1−6、6−0、6−4で逆転勝ちをしました。とりあえず勝ったことは喜ばしいですが、最初のセットをあっさり取られて手首を気にするようなところもあったので、まだまだ完調とは言い難いようです。

 もともとマドリードは錦織にとって相性の良い大会であり、ここから復帰するというのは良いタイミングだとは思います。またランキングがいま8位まで下がってきているだけに、全仏で第8シードに入るためにはここからポイントをプロテクトしていかないと危ういという判断もあることでしょう。

 ただクレーコートというのはどうしてもストローク戦が長くなりますから、手首への負担も大きいと思います。今後もクレー巧者との戦いが続く中で果たして錦織の手首がもつのかどうかが焦点になってきます。どこかで痛みが出てきて、それを我慢しながら全仏までいくとしたら、きっとまた戦線離脱をする時期がきそうで心配です。そうなったら苦手のウィンブルドンをスキップして治療に専念し、全米に賭けた方が良いのではないかと思います。もちろんすべては錦織の故障の回復具合次第なのですが。

 とにかく錦織のテニス人生は故障との戦いです。体格に劣る、パワーで劣る錦織はフルに体を使って戦うために無理をして故障はつきものなのかも知れませんが、あれほどのセンスがありながらグランドスラムどころかマスターズ1000も優勝できないまま現役を終わるのでは悲しいです。なんとか万全な体調でテニスに取り組めると良いのですが。


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