最下位を独走する中日。ついに借金は今シーズン最大の６となりました。敗因は明らかに打線にあります。とにかく打てません。それもランナーはそこそこ出すのにタイムリーが出ない。14試合のうち12試合が3得点以下。これでは勝てるわけもありません。

　先発投手は意外に踏ん張っています。バルデスを筆頭に吉見も大野も若松も頑張って、みんな6〜7イニングを2点以内で抑えているケースが多いのですが、打線がそれ以下なので結局勝ち投手になれません。未だに開幕から先発投手に白星がないままというのは異常事態です。

　もちろん貧打になることは前にも書いたように予想できていました。かつての黄金時代を支えた選手たちが軒並みいなくなっているのに十分な補強していないし、かと言ってドラフトで取った若手が成長しているわけでもないのですから、打てるわけがありません。せめて外国人くらいちゃんと金を出して取ってくればいいのに、それもダメ元の安いのばかり。最初から期待できるわけもないのです。

　その上、打てないなら打てないなりにスモールベースボールで小狡く点を取れるような野球をすればいいのに、そういう小技もできません。かつてはアライバを中心に隙のない野球をしていたと思うのですが、今は打線が線にならず単発ですから、少々ヒットを打っても得点に結びつかないのです。

　この状態はちょっとやそっとじゃ解決策はないと思います。しばらくは打線に火がつくのを待つしかありませんが、その前に先発投手陣が切れてしまわないか心配です。そうなったらもう完全に今シーズンは終了でしょうね。