会社の先輩が退職すると、それぞれに第２の人生を歩み始めます。自分も数年後にはそうなるので、それとなく観察をして参考にさせてもらおうと思っているのですが、先月で退職したＹ山さんは何と今月から高校生になりました。

　と言っても高校１年生になって３年間授業を受けるわけではありませんが、とある公立高校の専攻科という１８歳以上が対象のクラスに入学して２年間陶芸を学ぶんだそうです。授業料は普通の高校生よりちょっとだけ高くて月に16000円。それでも大学や専門学校に通うよりはずっと安いですし、何より高校生に混じって登校し、高校の校舎で授業を受けられるだけでも何だか青春時代が戻ってきたようでワクワクします。

　聞けばクラスは２０人定員で下は１８歳から上はＹ山さんの６１歳まで幅広い年齢のクラスメイトがいるそう。半分以上は女性だそうです。専攻科ですから数学や英語のような一般教科はなく、全て陶芸のことだけを学ぶそうで、それもまた楽しそう。６１歳でも高校生なので学割も使えるんだとか。良いなぁ。

　残念ながら僕は陶芸に特に興味もないですし、まして入学試験のデッサンもできないので（Ｙ山さんは東京芸大の大学院を卒業しているので問題なかったでしょうが）、この高校には入ることもできませんが、第２の人生にこういう選択肢もあるのかと参考になりました。