開幕前の予想通り、中日ドラゴンズがぶっち切りの最下位を突っ走っています。評論家も軒並み最下位予想でしたが、ファンであっても「今年もダメだろうな」と思っていました。なにせ４年連続Ｂクラスで、しかも前年最下位だというのに、球団がやったことと言えば監督とGMを揃ってクビにしただけです。それでチームが強くなれば苦労はしません。

　ここまでの中日を見ていると投手陣がガタガタなのと、タイムリー欠乏症。弱いチームの典型的な症状です。先発もリリーフも駒不足の投手陣になぜ補強をしなかったのか不思議で仕方ありません。誰が見たって弱点なのは明らかなのに。森監督が投手出身だから何とかなるとでも甘い考えを抱いていたのでしょうか？

　今年も全く期待できないだろうなと思っているので、どれだけ負けても呆れるだけで大してガッカリもしませんが、それにしても名古屋の恥なので少しはドケチ経営をやめて、せめてソフトバンクや巨人の半分くらいの金を出して補強をしてもらいたいものです。

　さて、それに比べてＪ２陥落した名古屋グランパスは順調に白星を重ねています。監督だけではなく選手を半分くらい入れ替えましたが、補強はきちんとしたので戦力はＪ２とは思えないくらいに整っています。開幕当初は少々もたつきましたが、徐々に新しい選手がかみ合ってきたのか、現時点で暫定首位。失点もそこそこありますが、何より得点能力が高いので頼もしいチームになりました。

　もちろんＪ２ですからこれくらいやって当然なのですが、とにかく１年でＪ１に復帰してもらわなければ困りますから、この調子を維持して楽々と復帰ということになれば良いと思います。心配なのは佐藤寿人を筆頭に故障者が続けて出ていること。層が厚いのでカバーできるとは思いますが、体調管理はしっかりしてもらいたいところです。